Video Enhance AIをApple M1 MacBook Airで!無茶なビデオ変換を試した

Video Enhance AI 2.0を使う手順

Video Enhance AIは、バージョン2.0へのアップデートで大幅にUIが変更されました。ちょっと乱暴ないい方をすると、今までのバージョン1.X系は、ギーク向け技術検証としてのアルファ版(ベータですらない)的な位置づけっぽいUIでしたからね。高画質化の処理は素晴らしいものの、UIは二の次といった超荒削り。とにかく、動けばいいだろう、という感じ。

それが今回、やっと普通のアプリケーションになりましたw 本当はこのバージョン2.0が、最初のコンシュマー向けリリースだったんじゃないか?というレベルです。今までは、使い方らしい使い方を説明するまでもなかったのでwここで改めて整理しましょう。

  1. Video Enhance AIをダウンロードし、インストールする。トライアルならそのままでOK。ユーザーは、1デバイスに1ライセンスの紐付けなので注意を(私の場合、iMacはログアウトして、MacBook Airにスイッチ)。
  2. Video Enhance AIを起動する。事前に、余計なアプリケーションやバックグラウンドで動作するシステム書類は、極力オフに。MacBook Airでは、Intel CPUではないので、拡張命令セットAVX (Advanced Vector Extensions) に対応していないというアラートが表示されるが、もちろん無視。
  1. 初期設定を確認。いろいろなパラメーターがあるものの、基本はデフォルトのままでもOK。
  2. アプリケーション内部にチュートリアルが装備された。ステップバイステップなので分かりやすい。ビギナーはチェックを。
  1. 変換したいビデオ(またはシークエンスの静止画)をウインドウにドラッグ&ドロップするだけ。ウインドウ右側の「AI Model:AIモデル」「Sizing:サイズ」「Additional Processing:追加処理」「Video Format:ビデオフォーマット」を設定する。
    複数のビデオを登録し、それぞれに設定を変えることも可能なので、どのビデオにどのような設定をしているかはチェック。
Video Enhance AI 2.0のメインウインドウ
Video Enhance AI 2.0のメインウインドウはまるで普通のアプリケーション!
  1. 「AI Model:AIモデル」は[AI Model Picker]ボタンで、目的に応じたAIモデルを選択する。詳しくは後述。
  2. 「Sizing:サイズ」は、プルダウンメニューでサイズを選択する。原寸のまま、ノイズやブロックだけ処理する高画質化も可能。
  3. 「Additional Processing:追加処理」は、粒子の量とサイズで、より自然な風合いを設定する。
  4. 「Video Format:ビデオフォーマット」も、プルダウンメニューで出力フォーマットを選択する。今回は4K以上のサイズにするので、movを選択した。
Aiモデルや拡大サイズなどのプルダウンメニュー
Aiモデルや拡大サイズなどのプルダウンメニュー
  1. この他、IN/OUTのトリミングがフレームで指定できるようになったので、必要に応じて設定する。
  2. ウインドウ右下の[Start Processing]ボタンでスタート。AIエンジンのイニシャライズは、少し待つものの高速になっている。
  3. 処理中は、余計なことはせずに、基本は放置。終了も特に通知されない。必要なら、ウインドウ右上の[Save Default]ボタンで設定を保存しておく。終わったら、変換後のビデオを確認して終了。

Video Enhance AI 2.0で充実したAIモデルの数々

[追記 2021/04/07]バージョン2.1.1で、さらにモデルが15種類に強化されました :D

UIの刷新は大歓迎として、肝心のAIの処理モデルはどうなったのか?各AIモデルには、従来通り、中二病的ギリシャ神話の神々の名前が付けられていますw フルネームとバージョンナンバーが表示されていますし、何より種類が増えてかなり本気モード!

使うAIモデルをAiモデルピッカーで選択
使うAIモデルをAiモデルピッカーで選択

Artemis High Quality:アルテミス 高画質
ビデオをアップスケール(拡大)したり、シャープ処理、モーションフリッカーの除去。

Artemis High Quality:アルテミス 中画質
上記の中画質のいいとこ取り。

Artemis High Quality:アルテミス 低画質
スピードは速いが高圧縮率。

Artemis Aliased & Moire:アルテミス エイリアスとモワレ
エイリアスとモワレパターン処理。CGやラインスキップ走査カメラ用。

Dione Interlaced:ディオン インターレース
480i/576i/720i/1028iビデオの、インターレース除去や拡大用。後述のDione DVやTVが上手くいかない時に。フレームレートは2倍にならない。

Dione Interlaced Digital Video:ディオン インターレースデジタルビデオ
DV/DVCPRO/DVCAM/720i/1028iビデオの、インターレース除去や拡大用。フレームレートは2倍になり、フィールド順は正しく設定される。

Dione Interlaced TV:ディオン インターレーステレビ
テレビ放送ソースのビデオの、インターレース除去や拡大用。アナログテレビやビデオカメラ、DVDからキャプチャーされた480i/576iビデオ用。フレームレートは2倍になり、フィールド順は正しく設定される。

Gaia High Quality:ガイア 高画質
ビデオの高画質な拡大。

Gaia Computer Graphics:ガイア CG
ビデオの高画質な拡大で、エイリアスとモワレパターン処理。CG向き。

Theia Fine Tune Detail:ティアー 精密詳細
ビデオの高画質な拡大。シャープ処理とブロックノイズ処理、ノイズ軽減の、精密処理のパラメーターを設定。

Theia Fine Tune Fidelity:ティアー 精密忠実
ビデオの高画質な拡大。シャープ処理とブロックノイズ処理、ノイズ軽減の、精密処理のパラメーターを設定。