アカウントもアプリも不要なビデオ会議サービスJitsi Meet

Jitsi Meetのココがいい!

  • Zoomよりもセキュアオープンソースとしての透明性
  • 使い方や機能、品質も、Google MeetやMicrosoft Teams、Slackなどが使えれば、大きな違いがないので、学習コストが低い(こういってはアレですが『Zoomが使えれば、使えるレベルよりもさらに簡単』…)。
  • ユーザー登録したり、クライアントソフトウェアをダウンロードしなくても、Webブラウザーだけで完結するので、ビデオ会議に慣れていない人に使ってもらうときにも、指示がとても楽
  • macOS/Windows/Linux/iOS/Androidの、クロスプラットフォームなクライアントソフトウェアもあり。
  • デスクトップアプリケーションで、仮想カメラやマイクのカスタム設定が使える(macOSの場合、大抵のアプリケーションは使えないように制限されている)。
  • 参加者は、匿名でも参加可能。名前やメールアドレス、入力したチャットのメッセージ、プロフィール写真などは、最後の参加者がミーティングルームを去ると破棄される。

Jitsi Meetのココはちょっと要注意…

  • 手軽にMicrosoft TeamsやSlack、Google Meet、Zoomを置き換えられるわけではない。すでに別のメジャーなビデオ会議サービスが導入されている場合、わざわざ置き換えたり併用する理由になりにくい
  • 参加人数が多い場合、ビデオの負荷を分散しないと、画質やフレームレートを下げても画像の処理が厳しい。条件次第で、専用サーバーが必要
  • 管理者やアクセス権を(手軽には)設定できない。複数人で共同管理できない。このことを理由に、利用できない組織も多いはず。
  • 現在テスト中のE2E暗号化オプションをホストがオンにすると、ホストが自分で聞く音声がノイズまみれで壊れる(ゲスト側は問題なく聞こえていても、実質、ビデオ会議にならない)。
  • Zoomが持っているような、メンバーの名前(ニックネーム)を管理者が付け直す機能はない。
  • ミーティングの録画・録音で使えるパブリッククラウドサービスは、Dropboxのみ
  • 「背景をぼかす」機能はあるが、ベータで、しかもクライアント側の負荷が掛かるため、基本は不使用を推奨。
  • 日本語のリソースが限定的だし、発音が難しいよ!未だにw アイコンがランプの魔神ジーニー風なんで、これで想起して発音すると呼びやすい!

Jitsi Meetを使う前にしておくこと

  • Webブラウザーに、カメラやマイク、画面共有のアクセスを許可しておく。
    macOSなら、「システム環境設定」>「セキュリティとプライバシー」の、「カメラ」「マイク」「画面収録」でブラウザーがオンになっていることを確認(ミーティング途中でオンにすると、ブラウザーの再起動が必要)。
  • Zoomアプリケーションや関連システムファイルを削除する。確実な削除は、以下を参考に。

Jitsi Meetの使い方

前置きが長かったですが、ここからやっと具体的なJitsi Meetの使い方。といっても、ミーティングルームの設定が少し特殊なだけで、後は他のビデオ会議サービスのような機能ばかりなので、何となく触っていてもすぐに使えるはずです。

  1. Webブラウザーで、Jitsi Meetにアクセスする。
    ウインドウの右上で、Jitsi MeetingsというChrome用機能拡張のインストールを促されるが、必須ではない。単に、Googleカレンダーか、Outlook 365にミーティング予定を登録するだけなので、無視してもOK。