代金未払いトラブルで学んだコト

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俯瞰して冷静に、翼広げてお盆期間中に、追悼すべき話題をポストしておきます 🙂

当時の取引先との代金未払い訴訟として3年ほど続いていた裁判が、6月末にようやく結審しました。負けたわけではないのに、限りなく負けに近い終わり方があるのだと知りました。
このまま自分の負の遺産として風化させる前に、同じような事例で苦しむ個人事業者や小規模ビジネスユーザーが少しでも出ないことを祈って、私の経験を記録しておきます。

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【最後の最後にあなたを救うアクション】

  1. 記録を残しておく
  2. 事実と意見を分けて示す
  3. 信頼できる他者に頼る
  4. ネットワークを意識する

1.記録を残しておく
この手のトラブルの場合、記録こそが生命線ともいえます。ただ集めるだけでなく、振り返りやすい形で整理しておくと、第三者に参照してもらう場合も大変スムーズです。
もちろん、契約は口頭でも成立しますが、要件定義書/業務委託(受託)契約書など、書面で残しておくことは大前提。メールや書類はいうに及ばず、写真、チャットのログ、SMSの記録、領収書、途中からはボイスレコーダーの音声なども集めておきました。記録がなければ、記憶が鮮明な内にメモ。しかしそれでも、手間を惜しんで記録しなかったり、怒りに任せて廃棄してしまったメモがあったことを後悔しました。ちなみに、今回、決定的なアイテムとなったのは、捨てられ掛けていた小さな付箋1枚でした。
恫喝による身の危険まで感じていたため、半島から送り付けてこられた怪文書は、外側だけデジカメで撮影し、現物は別の場所に隔離。これら一連の記録は、いざとなったら即公開されるように、しかし厳重に管理して、複数のクラウドに多層的にアップロードしていました。

2.事実と意見を分けて示す
法律家は、集められた記録というピースを集め、ジグソーパズルの原画を復元しようと努めます。その1つ1つのピースの温度が感情でホットなうちは、取り扱いに注意が必要です。
大義同士の戦いとなれば、まさに戦争—正義を振りかざしても終わりがないことは最初から分かっていたので、いつも以上に客観的で冷静な判断をしようと心掛けていました。誰が見ても分かる俯瞰的な資料作成に、簡潔明瞭なプレゼンテーションという、仕事のスキルがまさかこのような機会に活かされるとは思いませんでした。
しかしそうは言っても、最初の数ヶ月は、なぜそのような事態に至ったのか、怒りや情けなさばかり募りました。一番精神的に堪えたのは、資料提出のたびに自分の脇の甘さを何度も自分で振り返らなければならないことでした。いくつも回避の機会はあったのに、必要な手はずを打たなかった…戦禍に倒れた自分を見捨てた自責の念には、ずっと苛まれ続けました。

3.信頼できる他者に頼る
そういった感情の起伏を自分の内側だけに留めておくことなく、他者に頼ることができた点は、大きな心の支えとなりました。商工会議所や中小企業支援組織、法テラスなど、自分ができうる手段を全て取った上で、縁者の伝手で弁護士事務所に依頼することができました。
結局、一度しか取引できなかった遠方の関係企業にも、事実関係の調査で何度となくご協力いただけたことにも救われました。小さなやり取りを、丁寧に重ねておくことの大切さを再認識しました。

4.ネットワークを意識する
その、信頼できる他者との繋がりは、オンライン/オフラインのネットワークでした。検索して出てくるコネクション、実は普段から身近にあった縁、さまざまな繋がりに救われました。
逆に、組織の大きさや肩書きと、その人間が真っ当かどうかには、全く何の関係もないことを遅まきながら学習しました。また、会社や学校、その他の組織の繋がりも、身元保証とはほど遠いものでした。私は、被告側(に近い関係者)とうっかり繋がってしまうことがないように、できるだけ注意を払っていました。
ある程度の規模の企業同士の取引であれば信用調査が入ることもあるでしょうが、小規模ビジネスや個人の場合、SNSがある程度その代役を果たしそうな気もします。多面的な記録の場として、今後はますますその傾向が強まるでしょう。


なかなかできない・できればしたくない経験の1つで、示唆に富む内容でした。しかし、これで自分に人を見る目が備わったとは全く思っていません。そもそも、今回はたまたま私より被告の責任が重かったと判断されただけで、これがいつか逆転する立場にならないとは言い切れません。

また、SNSは諸刃の剣であることも否めません。いつも、自分にとって必ずしも都合のいい材料ばかりではないでしょう。そのためにも、自分がどのような立場で、どこのネットワークにいるのかを常に意識する意味を、改めて深く考えさせられました。

結局、人に酷い仕打ちを受けはしたものの、救われた相手もまた人でした。二度と過ちを繰り返さないことを誓いつつ、これからも、何か感じた縁があれば、後から間違いだったと分かっても飛び込んでいくのだろうと思っています。

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