「山笠キャスト2007」を終えて

2
234
views

7月も残すところあとわずか。今月前半は、QP福岡で活動していたポッドキャスト番組「山笠キャスト2007」に忙殺されていました。ここでは私が感じたいろいろな制作・取材ポイントを振り返っておきましょう。

●充実のマップ系サービス
とにかく、マップ系のWebサービスの充実ぶりには驚かされっぱなしでした。「これがこうなっているといいな」と思うようなことが必ずあるのです。しかも、期待以上の機能を網羅して。そう遠くない将来、Google Street Viewで旧東街筋をまるで実際に歩いているように眺めたり、人混みを予測して飾り山を効果的に見て回れる一筆書き乗り換え案内なども実現されるかもしれません。

●取材はナマモノ
プレゼン同様、インタビュー取材は常に「生もの」。候補者をピックアップし、コンタクトを取り、趣旨説明して、スケジュールを押さえ、収録に望みます。事前に、押さえるべき点のいくつかだけ確認しておいて、後はその時の流れや勢いに任せます。これはいつものこと。しかし、テキスト原稿を起こすための録音とは違い、音声データがそのまま使われる訳です。しかも、相手だけではなく、自分のしゃべりまで! 自分の話の脱線具合や、ムダな言い回し、聞きづらい言い淀みなどを再生しながら編集するにつけ、情けなさとの妥協点を探るのでした。Skypeを使った遠隔地の相手への取材は、もう少し設定をいろいろ考えなければなりません。

●縦位置で撮影向きの飾り山
今年は台風のためにいろいろな影響がありました。特に、飾り山の公開が2日も早く終わったのは異例でした。その飾り山は、その構造からどうしても縦位置で撮影したくなる被写体だったので、一般の人が携帯で撮影するには最適だったように思えます。ただ、横位置の時には、人や物、背景の写り込みを考えるとトリミング泣かせでした。また、飾り山は山小屋のテントの中にそびえ立つため、どうしても影になります。特に、見上げる上の方は、バックに空が映るとコントラストがきつくなって、ディテールが潰れがちです。かといってストロボも届かない。これは、ライトアップされる夜間に撮影する方が綺麗に表現できる気がしました。せめて、ホワイトバランスをこまめに調整した方がいいでしょう。

●舁き山は直前にならないと見られない
7月1日から公開される飾り山と違って、舁き山は最初の流舁が行われる少し前まで、見ることができませんでした(公開されないか、または組み上げられていない)。飾り山と舁き山の両方を奉納し、その両方で共通の台を使用するハイブリッドな構造になっている東流と中洲流の場合、東流れでは、台より上の部分だけが飾り山の脇で公開されていました。中洲流では、歓楽街のど真ん中という場所の都合もあるのでしょうか、流舁の直前になってようやく近くの倉庫からのお披露目でした。これらの具体的な情報はどこを調べても分からなかったため、実際に撮影しようと思って初めて気がついたことです。とにかく、悪天候の合間に、「動」の舁き山をゆっくり撮影できるタイミングは非常に限られていたのでした。

●こんな時こそワンセグ
携帯の小さな画面でテレビを見ることにはほとんど魅力を感じませんが、承天寺前で雨に打たれている時に、櫛田前の一番山のスタートをリアルタイムで知ることができるのは素晴らしいと思いました。私がちらっと覗ける範囲だけでも、ワンセグ携帯を持っている人が少なくとも3人はいましたから、普及率も上がってきているんでしょうね。

●豪雨の屋外取材対策
天候対策が甘かったのは否めません。大雨は台風の後にやって来たため、機材も人間も、雨にずぶ濡れになってしまいました(おかげで、少々勢い水が掛かっても平気でしたが)。とにかく、できる限りのメンテナンスは後からやりましたが、あれは防水パックを用意するとか、可能ならば防水仕様のカメラを使うとかしても良かった程でした。

●時代と共に消えゆく山崩し
追い山終了後、男たちが先を争って飾りを奪い合いながら山を崩して行く、荒々しい「山崩し」。その伝統は、西流と千代流に残るだけですが、それも段々と姿を消していく傾向にあるようです。急には消えないまでも、とにかく徐々に大人しくなっているとのこと。そこにはやはりいろいろな事情があるのでしょう、番組として配信しなかったものの、関係者の中にも、それを惜しむ声もありました。

●最新情報は、山笠後すぐが充実
行事としての山笠は、7月15日早朝で終わりますが、いろいろな情報はその後一週間ほどは充実していました。mixiの山笠関連の書き込みも、QP福岡へのアクセスも引き続き伸びていましたし、テレビの特番放送は一週間以内に2つありました。また、偶然にも、ホテルオークラ福岡のロビー中央に飾られていた二番山大黒流の舁き山(現物)を目にしたり。翌年に向けた最新情報は、この、終わった後すぐに公開された情報がベストだと感じます。もちろん、このエントリーも少しでもヒントになれば幸いです。

取材や制作に、陰に日向にご協力・ご支援いただいた方々、番組を聞いていただいた皆さん、本当にありがとうございました。

2 コメント

  1. お世話になります。
    先日お話しされていた山笠デスね!
    制作・取材お疲れさまです。
    なるほど、、と思いながらblog読ませていただきました。
    CSBもなんとか頭をひねって頑張ります。
    いろいろなご提案をふまえ、またお話をさせていただきたいです。

  2. 地元民でありながら知らないことばかりで…。
    怪我せずに終わったことが何よりだったと思ってます。
    発注クライアントのいない取材というのも記憶にないんですけどね(笑)。

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here