フェアトレードは、結局は私の問題という自分事

もう12年も前のことですが、マイクロソフト社のデジタルライフ&ワークスタイルWebマガジン「iNNO.」というのがあり、そこでコラムを書かせてもらいました。テーマが割と自由だったため、ネットやテクノロジー系にばかり自分の頭が偏りがちなところを敢えて、生活・文化ネタをいくつか書いてみました。そのうちの1つに選んだテーマが「フェアトレード」。コーヒーやチョコレート、輸入雑貨を扱う店などを通じて徐々に認知され出した、当時はまだ新しい言葉でした。

フェアトレードは、単なる貿易の話ではありません。貧困による格差や食の安全、需要と供給のバランス、異常気象とその影響を直接受ける農産物の生産という難しさなど、現代社会が孕む世界規模のさまざまな問題を含んでいます。12年経って、この問題が知られるようにはなったものの、改善がさほど進んでいるようには思えません。

今日一日こうやって生きていられるのも、何かの「いのちをいただきます」していることには違いないですが、誰かの生活をアンフェアに搾取するだけの側にはなりたくない。朝、一杯のコーヒーを飲みながら、そんなことも考えてみます。