メルチャリと他のシェアサイクルを比較してみた【招待コードあり】

メルカリが運営するメルチャリ

メルカリが展開するシェアサイクル「メルチャリ」。福岡市内での実証実験が始まって1年ちょっと経ちました。メルチャリは一時期、『ポートに自転車がまったくない』『那の津の放置自転車置き場で見た』といった話も耳にしました。そんな状況も徐々に改善されてきたらしいので、いろいろ試してみました。
福岡市は、道路行政があまりよろしくなく、狭い道路がいつも混んでいます。ラッシュ時に、一番左の車線を走っているのは列車ではなく、日本でトップクラスの保有台数を誇る、西鉄バスの車列…。昔はよく「自転車サイズの街」ともいわれていましたが、150万都市になって、道路はますます混雑しています。道路もそんな感じで、中心部で自転車は乗りにくいんですが、さてどんな使い勝手か。

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メルチャリはこんなシェアサイクル

メルチャリ
https://merchari.bike/

ギヤシフトはシマノ精機製
ギヤシフトはシマノ精機製

概要

  • メルカリが運営するシェアサイクル。福岡市中心部で2018年春から実証実験中。
  • 1分単位で乗れる手軽さ。スマートフォンの専用アプリから登録し、ロック解除もアプリで(交通系ICカードは不可)。
  • 電動自転車ではない、小さめの自転車。ブランドカラーは赤(ドコモ・バイクシェアと被る)。
  • 専用駐輪スペース「ポート」から、別のポートまでの移動(ただし、放置が多いのが現状…)。
  • 料金:4円/分(明記されてませんが税込)。1日パスや上限の設定はない。
  • 支払いは、乗った翌日末にまとめて、クレジットカードかコンビニで(メルカリポイントじゃない!これも交通系ICカードは不可)。

こんなときに便利

  • (今の所は福岡市中心部限定ながら)都市部のチョイ乗り、20分程度の距離
  • バスや地下鉄路線から外れた場所
  • 平坦なルート
  • 体格が大きくない人

他のシェアサイクルについてはこちら
東京都内でレンタルサイクル ドコモ・バイクシェアに乗ってみた
https://www.kotobato.jp/articles/technology/docomo-bike-share.html
シェアサイクルHELLO CYCLINGに乗ってみた
https://www.kotobato.jp/articles/life/share-cycle-hello-cycling.html

メルチャリの使い方

ドコモ・バイクシェアやHELLO CYCLINGと、ちょっと違うところがあります。

事前にやっとく(方がいい)こと

  • メルチャリアプリをインストールし、メルカリアカウントでログイン。
  • アプリで、使い方やポートの位置を確認(パソコンでは見られない!)。

当日の使い方

  • 乗りたいポート(または乗り捨てられているメルチャリがある場所)へ行って、自転車の状態を確認する(特にタイヤの空気!)。
  • アプリを起動し、サドルの後ろにあるQRコードを読み取る。
  • ロックが解除されるので、乗って移動(移動中は、アプリを終了させない!)。
  • 移動先のポートへ駐輪して、車体のロックを手動で掛け、ピッと音が鳴ったのまで確認して、終了。
  • アプリでログを確認(場合によっては、ここでポートや車体の状態などをアプリからレポート)。
  • 支払いは月末にまとめて、カードかコンビニ決裁(メルカリポイントが使えない!)。

ココがいい

手軽な料金

4円/分という料金は、やはり大きな魅力。ただ、細かく区切りすぎな気がしないでもなく。

ポートやライド状況を報告する手段が充実

実証実験中だからということもあるんでしょうが、不具合をテキストと写真、位置情報付きで細かく報告できる機能がアプリにあるのは、とてもいいと感じました。QRコードは認識しているのに、ロックがどうしても外れないとか、しかも課金が始まってしまった!とか、タイヤに空気があまり入っていないなど、いろいろトラブルを経験しています。報告によって、15分間乗れる60円分のクーポンが発行されるのもナイス。こういう細かなレポート機能は、他のシェアサイクルにも欲しいぞ!

放置された自転車を回収する仕組みがある

ポートに返却されず、放置されたメルチャリがあちこちにあります。これを、空いているポートに返却しても、クーポンが発行されます。さらに、(多分、台数が減りがちだったり、人を集めたい)特定のポートへ返却することで、特別なインセンティブがもらえるような仕掛けもあって、この辺りはよく考えられています。

ココはいまいち

取り扱われ方がかなり雑

もちろんこれは、サービスではなくユーザー側の問題!
車体自体は新しいはずなんですが、残念ながら、扱われ方はかなり雑な印象です。ほとんどの車体でカゴが変形していたり、ラック式ではないポートの駐輪も雑然としていたり。
当初は、必ずしもポートに返さず、好きな場所に放置して構わなかったらしく、それが尾を引いてか、あちこちに放置されているのがマップでわかります。ポートが充実している中心部では少ないようですが、人が集まる大濠公園や、西南学院大学の学生が多い西新、福岡大学の関連施設がある周辺など目立ちます。サービス提供地域外での乗り捨ても目につきます(おいおい、福大医学部とか結構遠いぞ!)。
必ずポートに戻されているとは限らないとしたら、そのメルチャリが使用中なのか放置されているのかが、見ただけでははっきりとはわかりません。また、どうやらほぼ自分用の自転車(!)として、住んでいる建物の駐輪場に置いている人がいるようです。
ポートの充実とユーザーの意識向上が、適切なメンテナンスとセットのように感じました。

足回りがちょっと窮屈
運動不足とは別の辛さが

電動自転車ではない、小ぶりな自転車はちょいツラい

桜坂や西公園のきついアップダウンはもちろん、浄水通のだらだらした登り坂も結構堪えます(一番の原因は運動不足…)。タイヤは外径20インチ(約50cm)とやや小さく、ハンドルからシートの間がちょっと狭いんです。ドコモ・バイクシェアと同じぐらいのサイズのはずなんですが、あっちがストレスをそこまで感じなかったのは、電動自転車だったからかも。身長160cm程度の人ならピッタリ。とにかく、面倒でも、必ずサドルの高さは合わせて乗るのが基本。

ポート情報やFAQが、専用アプリでしか探せない・見られない

ユーザーアカウントを設定したり、制限をチェックしたり、行動の予定をパソコンで考えるときに、何気に辛いんですよね。

位置情報とBluetoothを使うためアプリは起動したまま
位置情報とBluetoothを使うためアプリは起動したまま

乗っている間はずっとアプリの起動が必要

メルチャリを使うこと・乗ることを「ライド」と呼んでいるようですが、ライド中もずっとアプリを起動したままにしておかなければならず、終了させるとアラートが出ます。Bluetoothも必須。バックグラウンドとはいえ、バッテリーの浪費になってしまうのは、ちょっとイヤですよね。大抵の場合、Googleマップを起動していることを考えると(何ならポケモンGOやIngress、妖怪ウォッチワールドも起動させて…)、精神衛生上悪いことは否めません。

途中に一時駐輪することが考えらていない

他のシェアサイクルの場合、途中で止めてロックしても、解除すれば、また乗り続けられます。しかしメルチャリの場合は、ロックしてしまうと『終了した』ことになってしまいます。なので例えば、買い物途中でロックせずに駐輪しているときに、他人が一旦ロックして解除すれば、新しく自分が使うために「強奪」できてしまうわけです。ちなみに、他の人が利用している途中だと、そのアラートはちゃんと表示されます(敢えてやってみた!)。
「利用一時停止」の機能は開発中とのことですが、乗り方やFAQではっきり言及されていて欲しかったと感じました。

一時駐輪の設定がない
他の赤い車体も、すべてがメルチャリに思えてしまう弊害も…

料金比較

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試しに、簡単にドコモ・バイクシェア、HELLO CYCLINGとの料金比較など(現時点で、この3つ全部が展開している地域はありません)。
1時間を少し上回るだけ使ったら(31分 x 2回)
ドコモ・バイクシェアは、一回会員の場合、使うたびに基本料金が掛かるので、割高になってしまいます。

  • メルチャリ 124 124 248円(以下、税込として計算)
  • ドコモ・バイクシェア 162+108 162+108 540円
  • HELLO CYCLING 180 180 360円

(最初からこれ以上使う前提で)5時間使ったら
長時間だとこう。HELLO CYCLINGいいな!

  • メルチャリ 1,200円
  • ドコモ・バイクシェア 1,620円(1日パスで買う前提)
  • HELLO CYCLING 1,000円(これが上限!)

自転車に乗る人のマナー悪すぎ問題

久しぶりに福岡市内で自転車に乗っているんですが、相変わらずマナーはひどい有様。平気で道路の右側を走るわ、一方通行を逆走するわ、並走する上に絶対避けないわ、耳にイヤフォン突っ込んだまま…。通勤や通学の足として、マイチャリ代わりに使っている例もあるようです。まさかUber Eatsにも使われてたりする!?
とにかく、仕組みとマナーはどちらも同じように成長していかないと、持続性あるサービスとして広く使われにくいのはいつもの話。残念ながら、死人が出たり訴えられるニュースが流れても、そうそう改善しないので、自分でできる範囲で注意したり、自己防衛するしかなさそうです。

Fukuoka Growth Nextにあったポート
Fukuoka Growth Nextにあったポート

自転車ルール破りの現実「スマホ片手に交差点を斜め横断」「3人で話しながら並走」| 弁護士ドットコムニュース
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