街乗りに便利な自転車チャリチャリを、他のシェアサイクルと比較した【招待コードあり】

Webサイトにあまり情報がないのが困る

できるだけ登録させようというサービス導線はわからなくはないんですが、Webサイトにあまり情報が出てないんですよ(なのでこの記事も結構読まれてるっぽいんですが)。使い方を確認するとか、ポートをチェックする、使用上の注意点や制限をチェックしたり、ユーザーアカウントを設定したり、履歴を見るのは、すべてスマホアプリでしかできません。行動の予定を考えてパソコンでチェックしたいとか、普通にあるんですけどね。

電動じゃない小ぶりのチャリなことは覚悟

タイヤは外径20インチ(約50cm)とやや小さく、ハンドルからシートの間がちょっと狭いんです。ドコモ・バイクシェアと同じぐらいのサイズのはずなんですが、あっちがストレスをそこまで感じなかったのは、電動自転車だったからかも。

福岡だと、桜坂や西公園のきついアップダウンはもちろん、浄水通のだらだらした登り坂も結構堪えます(一番の原因は運動不足…)。身長160cm程度の人ならピッタリかな。とにかく、面倒でも、必ずサドルの高さは合わせて乗るのが基本。

スマホのバッテリー残量には注意

チャリチャリに乗ることを「ライド」と呼んでいるようですが、ライド中もずっとアプリを起動したままにしておかなければならず、終了させるとアラートが出ます。Bluetoothも必須。バックグラウンドとはいえ、そこそこバッテリーの浪費になってしまうので、残りがギリだと精神衛生上悪いかも。とにかく、GoogleマップやポケモンGOやIngress、妖怪ウォッチワールドなどはオフに。

人は、自分のモノじゃなければ大事にしないのか!?問題

もちろんこれは、サービスではなくユーザー側の問題なんですが…。

福岡市内でサービスが始まってまだ半年ぐらいの頃でしたが、ほとんどの車体でカゴが変形していたり、ラック式ではないポートの駐輪も雑然としていました。残念ながら、扱われ方がかなり雑な印象でした。
実はサービス当初、『必ずしもポートに返さず、好きな場所に放置してもOK』というミスリードがあり、それが尾を引いてか、今もあちこちに放置されているのがマップでわかります。ポートが充実して回転率も高い中心部では目立ちませんが、人が集まる大濠公園や、西南学院大学の学生が多い西新などで、放置されたチャリチャリが目立ちます。福岡大学の関連施設がある七隈周辺など、サービス提供地域外での乗り捨ても多い(おいおい、福大医学部とか結構遠いぞ!)。

ポートに返却されず、放置されたチャリチャリがあちこちにあります。もちろんこれは利用規約違反。通勤や通学の足として勝手に自分専用にキープして(!)、マイチャリ代わりに使っている例もあるようです。まさかUber Eatsにも使われてたりする!?

ただ、ポートにまで行かずたまたま放置されている自転車をゲットできて、楽なことがあるのも事実なんですよね。自由度や利便性と規律…ペナルティーが強くなれば、結局、割を食うのはユーザー自身なんですが。

放置自転車を回収したり、状態を報告する仕組みがナイス

そんな、無責任ユーザーが放置したチャリチャリですが、別のユーザーに回収してもらう仕組みがあります。空いているポートに返却することで、15分間乗れる60円分のクーポンが発行されます。また、台数が減りがちだったり、人を集めたい特定のポートへ返却することで、特別なインセンティブがもらえるようなゲーム的仕掛けもあって、この辺りはよく考えられています。

また、車体やポートの不具合を、テキストと写真、位置情報付きで細かく報告できる機能がアプリにあるのは、とてもいいと感じました。これもクーポン対象。こういう細かでスムーズなレポート機能は、他のシェアサイクルにも欲しいぞ!
ちなみに、私が今まで経験した主なトラブルはこれ。

  • QRコードは認識しているのに、ロックが解除されない。
  • ロックが解除されなうちに、課金が始まってしまった。
  • タイヤに空気がほとんど入っていない。
  • 自転車が貸し出し可能なはずなのに、ポートに行ったら1台もなかった。
  • 放置されている自転車が、オートロックのマンション駐輪場に入れられていた。
  • 勝手なマイ鍵が掛けられていた。

一時駐輪の仕組みが欲しい

他のシェアサイクルの場合、買い物や打ち合わせなど、途中でどこかに立ち寄った時のため、一時駐輪ができます。一旦ロックして、後から解除すればまた乗り続けられます(経過時間中の料金は発生)。一方、チャリチャリの場合、ロックしてしまうと『そこでライドを終了した放置自転車』になってしまいます。なので、他のユーザーが『ラッキー☆』と思って回収して乗れるわけです。

だったら、『ロックはせずに停めておけば?ちょっと怖いけど…』と思いますよね?確かに、人が利用中のチャリチャリを「強奪」できなくもないですが、スマホアプリと自転車の紐付けが変わるので怒られるはず。ちなみに、QRコードを読もうとすると、アラートが表示されます(敢えてやってみた!)。また、返却自体は本人でなくてもできてしまうので、他人が一旦ロックして返却したことにし、またすぐに貸し出し処理をして解除すれば、新しく自分が使うこともできるといえばできます。でも、そんなことしてる間にユーザー同士で鉢合わせとか、イヤ過ぎるでしょ。

ちなみに、一時駐輪の機能は開発中とのことですが、乗り方やFAQではっきり言及されていて欲しかったと感じました。

一時駐輪の設定がない
他の赤い車体も、すべてがチャリチャリに思えてしまう…