各作例とコメント
いくつかのサンプルで、編集してみました。条件は以下の通りです。
- PhotoshopとLuminar 4共に、同じサンプルに、同じ空の写真を合成。
- 空の合成位置が完全に同じにならないので、Photoshop側を目視で調整。それ以外はデフォルトのまま。
- マスク処理も、手動の追加レタッチはせず、アプリケーションのデフォルト。
- 書き出し後に、短辺を1000pxにリサイズ。
- オリジナル/Photoshop/Luminar 4の3つの比較(のプレビュー)では、オリジナルだけが高解像度。
新宿イーストサイドスクエア
まずは、今回のサンプルでは一番簡単だと思われる、直線的なエッジで空が切り分けられた写真から。植物や人物など、余計なオブジェクトもなく、空のコントラストも強くありません。
PhotoshopとLuminar 4、どちらも良好な結果です。合成する空のカラーに合わせて、壁面やガラス面も、カラーや濃度が微調整されるのが秀逸。
新宿区役所前交差点
次に、同じようにビルで区切られていても、少し複雑なオブジェクトが入った例。こちらも、PhotoshopとLuminar 4で、ほとんど違いは見られませんでした。
交差点の信号周辺の細いワイヤーやケーブル、看板を照らす白い照明のアームなど、ディテールもしっかり残るのが素晴らしい。薄く残っていた遠景の月だけは、潰れてしまいましたが、これは許容範囲でしょう。これも、空の写真によって、ビルの壁面やアスファルトのカラーが微妙に変化することで、全体のイメージが馴染むように自動調整されます。
台北華山1914文創園区
ちょっと込み入った草が手前に写っている場合だと、蔦のような細い線は先端が潰れがちで、葉のエッジもやや不明瞭になってしまう部分がありました。PhotoshopとLuminar 4のどちらも一長一短。このような写真は、手動でマスクを調整した方がクオリティーは上がります。