次世代モビリティーを試すのは、とても楽しい!
今回、LUUPに乗ってみて、とても楽しい次世代モビリティー体験でした。条件が許せば、また乗ってみたいと思います。
私はそもそも、移動体験としてのモビリティー全般に興味があります。例えば、TOYOTAのWingletに乗ったり、日本科学未来館で展示されていたHONDA UNI-CUBも試してみました。UBERは、まだ築地市場があった頃にも利用してみました。記事として書いていないだけで、Goにも乗ったり。シェアサイクルも、ローカルサービスも含めて、いろんな場所でわざわざ試しています。
シェア電動キックボードは、カリフォルニアで流行りだした頃からぜひ乗ってみたいと思っていました(昨今の無人タクシーも羨ましく見ています)。Segwayは、残念ながら、試すチャンスがありませんでしたが、中国メーカーに買収されて、技術継承されているようです。シェア電動スクーターは、台湾で試したことがありますが、秋めいて涼しくなってきたこともあり、何れ日本でも乗ってみるでしょう。
福岡市内でシェア電動キックボードmobbyに乗らなかった理由は
とはいえ、問題がある点にも関心があります。
冒頭で少し触れたように、今年の6月末まで、福岡市内中心部ではmobbyというシェア電動キックボードの実証実験が展開されていました。私はとても興味があったんですが、結局、試さずに実験が終了しました。ポートや車体が限られていて、使える場所や時間が合わなかったという問題もありました。夏は暑かったし。
しかし、私が試さなかった最大の理由は、福岡市の酷い道路事情です。福岡市内は、とにかく道路が狭いんです。もちろん、自転車専用レーンもありません。しかも、一番左端のレーンを、バス保有台数日本一の西鉄バスが占拠している状況です。身の危険を感じながらまで、試そうという気にはなりませんでした。
LUUPも、早朝に試したのは、とても日中の幹線道路で乗ろうという気にはならなかったから。結構な通行量がある中心部で、時間に間に合うように移動するために乗るのは抵抗があります。ヘルメットやグローブだけでなく、レコーダーとエアバッグは欲しくなります。フードデリバリーにも使われているかもしれませんし、雨の時にカッパを着てまで乗る人はいそうな気はします。
話はちょっと変わりますが、最近、タイヤが太い電動サイクルに乗っている人をよく見ます。電動アシストでペダルも漕ぐタイプではなく、「フル電動」と言われるほぼ電動バイクタイプ。実際、バイクぐらいのスピードが出ているのを目にします。フードデリバリーをやってる人も見ましたが、無音であれに真横を素通りされると、かなりの恐怖です。子供連れや高齢者ならなおさら。案の定、交通ルールや安全を無視して事故も起きているようです。
最近、福岡市内では、「らくスク」というシェア電動スクーターサービスが展開され、ポートも徐々に増えています。LUUPの小ぶりなスクーター型も気になりましたし、いつか試してみたいところです。
シェア電動キックボードは一定の範囲で普及していくはず
多産多死のテクノロジー大国である中国では、シェアサイクルが一気に拡がった後、大量のゴミとなり、今は電動キックボードから電動スクーター、さまざまなEVへとシフトしています。凋落していく日本では、シェア電動キックボードはいろいろな問題と可能性を抱えながらも、一定の範囲で普及していくでしょう。
そもそも、モビリティーの概念自体が変化している
2023年10月28日(土)から「Japan Mobility Show」が始まりますが、「東京モーターショー」から名称変更されたことは、カンヌを連想させました。
2010年に、世界の広告賞「CANNES LIONS International Advertising Festival カンヌ国際広告祭」は、「CANNES LIONS International Festival of Creativity カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」に名称を変えました。これは、もはや従来の「広告」という枠組みでは、表現できなくなったからです。広告ではないはずの表現が、大きな広告的効果を持ったり、企業の商品販売ではない社会問題の解決が、結果的に企業ブランドの価値を高めるようになってきました。マスを対象とした「広告」から、パーソナライズによる「個告」へのシフトも関係しています。
これと同じことが、モビリティーの世界に起きています。移動はもはや「モーター」や「エンジン」といった動力源や燃料の話ではなく、体験を含んでいます。この分野には引き続き注目していきたいと思っています。
そうそう!個人的には、キックボードメーカーのMICRO社が、小型自動車を開発している経緯が、ホンダのようで胸熱です!