駅ナカのコワーキングブースSTATIONWORKを使ってみた

レールの側でラップトップを開いたりは、絶対にしないように。
JR東日本が駅ナカに設置したコワーキングブース「STATIONWORK」を使ってみました。電話ボックスよりちょっと大きいぐらいの、円筒形のブースで、15分単位で利用できます。
以下は「東京駅 総武地下4階(新橋側)」ブースを使った雑感です。2019年8月時点で、他にも「東京駅 総武地下4階(新橋側)」「新宿駅 甲州街道改札内」「立川駅 ecute立川3階」にあります。

STATIONWORK
https://www.stationwork.jp

STATIONWORKの特徴

STATIONWORKのWebサイト
STATIONWORKのWebサイト。
  • JR東日本の駅ナカにできた、個人用の作業ブース
  • 机と電源、Wi-Fi付きの、電話ボックスやシャワーブースぐらいのスペース
  • 事前またはその場で予約して利用可
  • 鍵はスマホ
  • 料金は、キャンペーンで15分162円、通常は同270円(税込)

STATIONWORKはこんな人向け

  • 移動の合間にちょっと、机と電源、Wi-Fi付きの場所で作業したい
  • 誰かと打ち合わせしたりせず、自分だけでOK
  • カフェは他者の目が気になるが、コワーキングスペースへ行くほどでもない
  • 資料を机にいっぱい広げたりする必要がなく、荷物もたくさん抱えていない
  • 大柄な体格や、閉所恐怖症でない

STATIONWORKのココがいい!

  • 電源とWi-Fi、机、USBポート、HDMIディスプレイあり
  • シンプルな料金体系
  • スマホで登録、予約、決済完了
  • 緊急ボタンや防犯カメラもあって安心
  • 一時退出もOK

STATIONWORKのココはイマイチ

  • ちょっと狭過ぎる
  • 料金の上限設定がない(料金自体、なぜか会員登録しないと表示されない)
  • 防音されているわけではないので、SkypeやZoomなどのミーティングに完全に向いているとはいえない
  • (東京駅のブースに限っては)場所が分かりづらく、改札からもかなり距離がある
  • Wi-Fiのネットワーク名も間違っていたり

使うまでのフロー

  1. サイトにアクセスし、ユーザー登録しておく。
  2. 使いたい場所を時間を確認し、予約する。
  3. 時間になったらブースの前に行き、WebブラウザーでページのQRコードを表示させる。
  4. ブースの扉横にあるパネルで、QRコードリーダーを起動して、コードを読ませる。
  5. ドアが開くので、サッと入室(もたもたしているとすぐに閉まってギロチンに!)。
  6. 電源やWi-Fiを設定して作業に専念。予約終了の5分前になると、自動アナウンスあり。
  7. 室内にあるドア横のボタンを押して退出。

東京駅のブースは、場所が分かりづらく、改札からも遠かった!

地方から出張で来ているだけの人間には、東京駅ダンジョンのクリアが最大の難関でした。
もちろん、事前に調べていたんですが、それでも迷ってしまいました。構内案内図にも表示されていないようで、Web画像をそのまま出力したかのような、解像度の荒いポスター(というよりプリントアウトの拡大コピー)が、柱のいくつかに張り出されているのを、たまたま目にしたぐらいですが、それでも、その位置からどっちの方向にあるのかまったくわかりませんでした。さらに、来年のオリンピックを前に、あちこちで改修工事があって、分かりづらさに拍車を掛けていました。
仕方なく、B1Fの改札窓口の職員さんに聞いてみたところ、恐らくたまたまご存知だったんでしょう、きちんと教えてもらいました。Googleマップの位置情報(実は、登録したのは私!)だけだと、ビルの深さ・遠さは体感には程遠いものですね。総武線の地下4Fが、あんなにも深いところまで潜るとは!

総武線の地下4階は、上の階と比べて、ちょっと不安になるぐらい閑散としていました。工事中だったからか、以前からそうだったのか。エスカレーターの乗降口と、コインロッカーが林立するスペースの外れに、やっと目当てのブースの列を見つけました。いや、これはなかなかわかりにくい。
ようやく見つけて、写真を撮り始めたのもつかの間…いや待てよ!ここにはブースが4つしかなく、私が予約したのって確か「BOOTH 5」!続きはどこにあるんだ!?直感で、中央のエスカレーターを挟んで反対側だと思ったので、慌てて移動しました。『あの見取り図の位置関係はこれだったのか!』とそこでやっとわかった次第です。
開始時間に間に合うことを諦め掛けた時に見つけ、すぐ近くにある自販機でドリンクを買って、何とかギリギリで間に合いました。こんなことなら、上のカフェの片隅で十分。

ブースはちょっと狭いかも

見た目は少し大きな電話ボックスのようで、円弧状のドアはちょっと未来感もあります。シャワーブースのようで、動く人のシルエットに無駄にドキドキ。並んだ大型乾電池のようにも、人間自販機の雰囲気もあります。
ブースの中は結構狭く、電話ボックスを円形にしてちょっと拡張した程度の広さ。行ったことはありませんが、一人カラオケ用ブースでももうちょっと広いんじゃないかと感じました。体の大きな汗かきサラリーマンや閉所恐怖症の人は、圧迫感が耐えられないかもしれません。
一般的な回転式オフィスチェアにお行儀よく座って、ぐるっと360度回転は厳しいぐらいのスペースしかありません。しかも、足元の左手前には、『ドアの開閉に邪魔になるので荷物を置くな!』としつこく注意書きされています。何故、スクエアなブースにしなかったんでしょう?ドアの開閉を管理しにくいから?辛うじて、右側の足元にキャリーバッグを置くことができました。

エアコンが嬉しい

駅構内でも僻地にあるので、外の温度や湿度も決して快適ではない中で、ブース内にエアコンがしっかり準備されていたのは助かりました。この時の設定温度が何と15℃でしたが、冷房ガンガンがそれほど得意ではない私にもちょうどいいぐらい。もしなかったら、サウナブース間違いなし。冬場は暖房に切り替わるんでしょうか。あと、さりげなくディスプレイの上のスペースに置かれた小さなファンからの風が、顔に当たるのが嬉しい設備でした。
机のスペースや、電源、Wi-Fi周りには、特に不満はありませんでした。無駄にHDMIのディスプレイが置かれていましたが、USB-Cが欲しかった…ぐらい。

設置場所が増えることに期待

内側から外を見る
ドアは半透明のスリットで、ブースも防音ではない。

地味な場所にあるとはいえ、いろんな人が注目していました。年齢層高目の男性から、通りすがりの女性観光客と思われる人たちまで、結構な人が立ち止まっては、興味深そうに見ていました。普及のカギは、使いやすくわかりやすい場所への展開でしょうか。空港にも電源とWi-Fi、机がセットになったちょっとしたコーナーがありますが、元公衆電話があった場所などに設置されると、もっと便利に使えそうです。