キーボードLogicool KX800M MX KEYS for Macを8ヶ月使ってみて

キーボードLogicool KX800M MX KEYS for Macを約8ヶ月使ってみたので、その感想を書き残しておきます。カスタマイズ設定についていろいろ面倒なことはありますが、モノとしてはなかなかいいですよ。最初から、これを知っておけばよかったのに。

半年以上前のことを書く理由は、macOS Sonoma 14にアップグレード後も、まともに動作することが確認できたからです。いやー、途中で何度、『失敗した!売ってしまおう!』と思ったことかw それはそれでネタになったでしょうが、できればポジティブな経験をシェアしたいわけです。ハードウェアだけでなく、ソフトウェア込みのルック&フィール、大事。

キーボードがオプションのMac mini用として

今年の2月、4年使ってきたIntel iMacから、発売直後のApple silicon M2 Mac miniに乗り替えました。初めてのMac miniだったので、キーボードとマウス、ディスプレイを別で調達することになりました。最初は、キーボードはそれまで使っていたのと同じ、Apple Magic Keyboard 日本語版(JIS)でいいと思っていましたが、折角なので(?)新しいキーボードを物色することにしました。

当初は、名機Happy Hacking Keyboardを考えていたんですが、予算的にちょっと厳しい。そんな時に、今回紹介するLogicool KX800M MX KEYS for Macを見つけたというわけです。ちなみに、世界ブランドはLogitech、日本法人のみLogicoolで、中は一緒です。

Logicool KX800M MX KEYS for Macはどんなキーボードか

  • 最大3台のMacとiOSでシームレスに動作(カスタマイズで、Windowsでも利用可能)。
  • スペースグレー仕上げのMac用キーボードで、外観はMacにフィット。
  • キーの中央が丸くくぼんでいて、指先の形状にフィット。キートップは、つや消しコーティング処理。
  • 変化する周りの明るさに合わせて自動調節されるバックライトキー機能。近接センサーで、指先が近づいた時にアクティブに。
  • 充電ポートはUSB-C。フル充電で最長10日間、バックライトがオフで最長5ヶ月。
  • 製品サイズ w ‎43.02 x d 13.16 x h 2.05 cm、重量 810 g。
  • 別売のパームレストもあり。また、テンキーのないコンパクトなMX Keys Miniもあり。
  • キーピッチ:19.0 mm、 キーストローク:1.8 mm、押下圧:6020 g。

Logicool KX800M MX KEYSのココがいい!

  • Apple Magic Keyboardよりも、キータッチがそれなり
  • 有線でもワイヤレスでも使える。
  • 複数のデバイスで切り替えて使える。

KX800M MX KEYSのココがダメだったり要注意!

  • USキーボードなので、日本語環境で使うにはキーマッピング(キーの割り当て変更)が必須。
  • しかし、公式ユーティリティーでは日本語用に設定をカスタマイズできない。ディスプレイの明度も調整できない。
  • サポートがまともに機能していない。チャットはろくに反応せず、メールの問い合わせもない。

Logicool KX800M MX KEYSを設定

基本的な設定は特に変わったことはありません。一般的なBluetoothデバイスを設定するのと同じです。必要なセキュリティー設定をしていくだけ。ただ、入力デバイスとして余りにも多くのことを要求してくるのは、ちと不安。

Logicool KX800M MX KEYSのキーマッピングが上手くいかない!

と、これですんなり行って、日本語用のカスタマイズも簡単にできるだろうと思っていたところ、この後がとても面倒でした!キーマッピングが上手くできない問題は、たびたび報告されていたようです。

Logitech MX Brightness Keys Not Working | MacRumors Forums

ロジクール製品のデバイスをカスタマイズできる、Logi Options+というユーティリティーや、MX Mechanical Mini for Macというユーティリティーもあるにはあります。しかし、Logi Options+は無駄にゴージャスな割に、なぜかF1/F2キーでディスプレイ輝度を調整はできません。ちなみに、このユーティリティーを使わなければ、キートップに刻印されている他の機能も使えません。

Karabiner-Elementsは、高機能な割に役立たず…

困ったら先人の知恵を拝借。サードパーティーのMac用のキーマッピングユーティリティーとして人気の、Karabiner-Elementsというツールがあります。いろいろなプロファイルを有志が公開していて、日本語キーボード用もある優れもの。一時期はこれを使っていましたが、結局、アンインストールしました。

キーボードのマッピングをカスタマイズする | Karabiner-Elements

まず、インストール直後、PhotoshopやIllustratorのキーボードショートカットで、スペースバーが機能しなかったんです。原因は、Karabiner-Elementsに余計な設定があったから。勝手なことしてくれるんじゃないよ。機能が豊富でいろいろカスタマイズできる割には、やっぱりF1/F2でディスプレイの明度の調整ができない。アップデートが原因だったのか、なぜか、英数/日本語かなの切り替えも機能しなくなったりしました。

ダメな部分をカバーできる優れたユーティリティーたち

入力変換だけで十分
入力変換だけで十分

結局、上記のツールのほとんどをリストラして、次の2つのユーティリティーを使うことに変えました。ダメだったり残念な部分をカバーしてくれる、フリーウェアの作者さんにはただただ感謝です!

まず、英数/日本語かなの切り替えは、このユーティリティー「⌘英かな」が使えます。私はデフォルトのまま、スペースバーの左のcommandキーを半角英数、右のcommandキーを日本語かなに割り当てています。

⌘英かな

また、F1/F2でディスプレイの明度調整は、このユーティリティー「MonitorControl」にお世話になってます。Mac App StoreにもありますがLite版なので、GitHubからダウンロードするのをオススメ。

MonitorControl


ここまでいろいろやった結果、ようやくストレス無く使えるようになりました。Apple Magic Keyboardのペタペタした触感よりは好みですが、キーパッド付きになった分、幅をちょっと取り過ぎたかも。
でも、何れは憧れのHappy Hacking Keyboardを使ってみたい!