
キャッシュレス&レジレスな秋葉原のカフェに立ち寄ってみました。機会があればというより、時間を作ってわざわざ行ってみたわけですが、今後、このスタイルの飲食店は増えていく気がします。炎天下の行き帰りで、飲んだ水分が全部出て、キャッシュレスならぬモイスチャーレスになりそうな中での体験でした。
Developers.IO CAFEの特徴(2019年8月時点)
- テック企業の実証店舗としてのカフェ
- キャッシュレス&レジレス
- スタッフさんは複数名常駐
- 注文はモバイルアプリからのみ、店内にいても
- Wi-Fiや電源、机あり
- もちろん禁煙で空気も快適
- ドリンクメニューが23種類、スナックもあり
- 決済はクレジットカードやApple Pay、LINE Pay
- クレジットカードの決済はStripe
Developers.IO CAFEのココがいい!
- スペース利用料込みだと考えれば、1時間以上いるなら、さほど高くはないかも
Developers.IO CAFEのココはイマイチ
- ある程度の頻度で利用しない限り、オーダーまでのステップがちょっと面倒
- 今は、秋葉原にしかない
Developers.IO CAFEでの注文フロー
- カフェの場所を確認する(秋葉原駅から徒歩約5分)。
- Webサイトにアクセスして、専用アプリをダウンロードしてユーザー登録する(最低でも、ここまでを事前に済ませておかないといろいろ辛い)。
- 店内に入ったら、Wi-Fiに接続。
- 専用アプリを起動し、メニューをオーダー(注文は事前でもOK)。決済すると、注文番号が発行される。
- できあがったら、スタッフさんが持ってきてくれる(混んだら、自分で取りに行く式かも)。

場所は、秋葉原駅から歩いて約5分ちょっと。南に下って神田川を渡ります。JR沿いの橋は何度か渡ったことがあるんですが、中央にスロープがあるので、キャリーカートをコロコロ引っ張る出張の身にはとても助かるんです。柳森神社の前を通って東へ。表には大きなロゴが出ているのですぐわかりました。
川岸の席は(景色はともかく)開放感がたっぷりでした。行ったのは昼でしたが、日差しが入るのは南のエントランス側からなので、眩しすぎることもありませんでした。夕方になると、川側にも少し西陽が入るかもしれません。

店内は、無人ではなく、券売機があるわけでもなく、至ってごく普通のオシャレカフェな雰囲気です。強いて違いを言えば、テーブルに置かれているのがメニューではなく、Wi-Fiと注文方法が書かれたPOPだけということぐらいです。多分、店員さんがバックヤードで作っているんでしょう、できたドリンクもホールのおねーさんが運んで来てくれました。
専用アプリでユーザー登録。 認証用QRコード。 ドリンクメニュー23種類。
てっきり、マシンが自動でドリンクを作って、小さなロッカーに番号が表示され、自分で受け取りに行くような、完全無人オペレーションを想像していました。事前にそれほど詳しく調べていなかったのもアレですが、中国のような近未来感はなく、注文と購入が自分のスマホでできるだけだったので、正直なところ、やや拍子抜けした感は無きにしも非ず…。
クレジットカードで決済中… 注文番号が発行されます。 できあがり!
店の仕組みを知らずに、普通のカフェと間違って来る人もいたようです。炎天下を歩いて、やっと辿り着いたら、Wi-Fiの設定とアプリのダウンロード、決済登録までしないと注文できないと知り、諦めて立ち去っていたようですが、まぁ、責められませんよね。普段から、ある程度の頻度で利用するとか、誰かのように体験しにわざわざ行く物好きならまだしも、たまたま通りかかっただけで、そこまで面倒な手続きはやりたくないでしょう。『ポイントカードはお持ちですか?』の比ではない、面倒さですから。


とにかく、こういったスタイルはこれから各地で増えていくでしょう。近くなら、事前注文しておいて、ピックアップだけサッとできるので、ドリンクが温くなったり冷めたりせずに便利。無人オペレーションが進めば、人材不足に悩む地方の郊外でも、ニーズはあるはず。今後、同じような仕組みの店舗が各地にできる気がします。
