iPhoneでホントに日本語入力変換できるのか?

ついに、iPhone発売。先週金曜日の熱狂が、いろいろなところで伝えられていますね。通話やメール、ショートメッセージ、ボイスメールによるコミュニケーション、音楽やビデオ、写真などのエンターテインメントなど、魅力的な機能が満載されています。遠い海の向こうでの話ですが、まさに電話の再発明です!

それはそれとして、1つ気になっていることがありました。それは、どうやってあんなに小さな、しかも物理的な凸凹の無いキーで、正確に文字入力をするんだろうか?ということ(欧米人のごつい手先で!)。

そのヒントは、数日前に公開されたiPhoneのキー入力の詳細ビデオにありました。キーの入力位置を追跡して、該当する単語を先回り表示してくれるようです。


例えば、「time」という単語を入力する場合、「tim」まで打つと、「w」「e」「r」の辺りを打つ前に、その辺りにあるキーの組み合わせで、単語として成立しそうなフレーズを先読みすることで、「e」から少々指先がずれても「time」を第一候補にしてくれます。スペースバーを押すと確定。「pizza」と入力したい場合、右手が1つずつ左にずれてしまって、間違って「ouzza」になっても、oを1つ右のp、uを1つ右のiにシフトすることで、本当は「pizza」と入力したかったんだろうと認識してくれます。

使わないうちから賛否両論はあるようですが、入力のインターフェイスは非常に良く考えられている気がしました。SafariでのURL入力の場合は、細かい字でも見やすいように拡大鏡表示もできる、心憎い演出もありますし。特に、携帯電話の番号ボタンでの入力があまり使いやすいとは感じていない私には。

閑話休題。

iPhoneでキーボード入力
iPhoneでキーボード入力

時同じくして、Imput Methodの雄、ATOK 2007も発表。Universal Binary対応第二世代の実力やさて如何に。と、ここでまた思うわけです。

iPhoneが日本国内で発売されることになった時、このインターフェイスの恩恵は、日本語環境でも受けられるのか?自分が好むと好まざるとに関わらず、インターネット、メール、ビデオ、検索などのコミュニケーションのメインストリームは、いわゆるパソコンから携帯電話へと拡大していく訳で、どれほど待たされるのかは分かりませんが、この小さくて手の平に載る持ち運び可能なデバイスで、綺麗な日本語が快適に入力できるのか、どうなのか?は非常に気になります。

ここら辺は、日本国内でのキャリアの問題や電子マネーへの対応と同じぐらい難問かもしれませんが、きっと素晴らしい開発者たちが道を切り開いてくれることでしょう。かつて、Newton MessagePadで日本語入力がサポートされていなかった時代に、エヌフォーさんが「UniFEP」を始めとする素晴らしいツールで、それを実現してくれた時のように。

第一、Apple, Inc.には、日本期待のエースが在籍していますしね 😉

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