

iPhoneアプリでしか聞けないオーディオコンテンツも、Macでも簡単に聞けますよ。使うのは、macOS標準のユーティリティーApple QuickTime Player。iPhoneをLightningケーブルでつないで外部入力として選択すれば、iPhoneアプリのオーディオを、Mac側のスピーカーで流せます。
MacとiPhone/iPad、Apple TV、またはMac同士は、AirPlayという機能を使えば、別のデバイスでオーディオやビデオをワイヤレス再生できます。接続も簡単で、使い勝手も最高です。私の場合、iPhoneにある写真をMac側の大きな画面で再生したり、音楽をMac側のスピーカーで流したりするのに使っています。
ただしAirPlayは、対応したアプリケーションでなければ使えません。もちろん、Appleの公式アプリケーションやユーティリティーは対応していますが、サードパーティー製は未対応なこともあります。例えば、iOSのPodcastアプリDowncastはAirPlayに対応していますが、AmazonのオーディオブックAudibleアプリは対応していません。そんな場合でも、MacのQuickTime Playerから流せばOKというわけ。
QuickTime Player経由でオーディオを再生すると幸せになれる人
- AirPlayに非対応のオーディオブックなどをMac側で聞きたい私
- 折角そこにあるんだから、Macの大きなスピーカーを使って、iPhone/iPadの音楽をリッチに楽しみたいミュージックファン
- Mac側にすでに接続済みのBluetoothスピーカーの設定をいちいち変えずに、iPhone/iPad側から使いたい忙しい現代人
- iPhoneで再生する文章を、デスクトップのAIサービスで文字起こししたいテキストユーザー
- ワイヤレスでも、イヤフォンをずっと耳に挿しておきたくない、ストレスフルな現代人
QuickTime Player経由でオーディオを再生すると、ココがいい!


- AirPlayに対応していないアプリでも、Mac側でオーディオを再生できる。iOSアプリでしか聞けないオーディオコンテンツも、Mac側で聞ける。
- 特別なユーティリティーやネットワーク、設定が要らない。iCloudを経由したり、ファイルをコピーする必要もなし。追加コストゼロ!
- オーディオをスルーするだけ。キャプチャーするわけではないので、Mac側に負荷も掛からない。
- iPhone/iPadを充電しながら使える。
QuickTime Player経由でオーディオを再生する時、ココはちょっと要注意…
- この方法は、iPhone/iPad→Macのみ(QuickTime Playerは、過去にはWindows版もあったものの開発中止に…少し古目の環境なら、今でも使えるか?)。
- Lightningケーブル接続のみ(次はUSB-Cか?)。Wi-FiやBluetooth接続ではできない。
- 再生先として選べるのは、1つのデバイスだけ。
- 設定は記憶されないので、一度、QuickTime Playerを終了したり、デバイスを再起動すると、もう一度設定が必要。
- 間にハブやアダプター、怪しいLightningケーブルを使っていると、iPhoneが正しく認識されないことがある。
- しようと思えば録音・録画もできるが、ライセンスには十分注意を。
QuickTime Player経由でオーディオを再生する方法

- iPhoneまたはiPadを、MacにLightningケーブルで接続する。
- QuickTime Playerを起動する。ファイルの選択ダイアログボックスが開くが、無視。
- 「ファイル」>「新規オーディオ収録」を選択する。ミュートでポーズした状態のまま、オーディオ収録ウインドウが開く。
- 赤い録音・停止ボタンの右側に表示される[v]ボタンをプレスして、プルダウンメニューからオーディオ入力ソースとしてiPhoneを選択する。
- ボリュームを調整し、iPhoneアプリでオーディオを再生すると、Mac側のスピーカーから音が流れる。
同じ方法で、ビデオ入力もiPhoneにすれば、iPhoneアプリでしか見られないビデオコンテンツや地図、ゲームなども、Mac側の大きな画面で表示できます。ただし、地図やゲームは、Mac側の画面を見ながら、iPhone側で操作しなければならないので、ある程度慣れが必要です。
なので、個人的には、オーディオを流しっぱなしにできるのが一番楽だと感じています。オーディオブックだと、落語とかいいですよ。お試しください 😉