よりよいサウンドのため MacBookキーボードカバーを蜂の巣にしてやった

ラップトップのキーボードにカバーを掛けたはいいものの、キーボードの下とか横にあるスピーカーにまで覆い被さるので、音がこもってしまう。完全に音が聞こえないほどではないし、イヤフォンマイクを使えばいいだけなんだけれど、相手の声がちょっと聞きづらい。そういうことは、ありませんか?

私は以前、シリコン製のキーボードカバーに、草間彌生風の水玉柄になるほどの穴を無数に空けてみたことがありますが、それなりの効果があったので改めて紹介します。


そもそも、私がキーボードカバーを使っている理由は大きく3つ。初期のPowerBookの頃から使ってきました。

  • キーの隙間にゴミが入るのを防ぎたい
  • プラスティックのキーに爪の先が当たる打鍵音を和らげたい
  • キーそのものやキートップの劣化を抑えたい

この当時、使っていたのはMacBook Air 13″ Mid 2013。このモデルは、その前に使っていたMacBook Pro 15″とほぼ同じキー配列だったので、その時から使っていたシリコン製カバーをそのまま流用することにしました(キー配列は、結局、Mac OS X 10.7 Lion以降で変わってしまいましたが)。

カバーを流用するのはいいとして、筐体のサイズが一回り大きくてキーボードの両側にスピーカーグリルが出ている分、オーディオがクリアだったMacBook Pro 15″と違い、MacBook Air 13″ではキーボードの下あるスピーカーまでカバーで覆ってしまうので、オーディオがどうしてもこもってしまったんです。まるで耳に綿を詰められたようなモゴモゴ鳴る状態で、カバーのあるなしでハッキリと音が変わります。薄さがウリのラップトップとしての弱点の1つ…。

そこで、これを何とかしようと、思い切ってキーボードカバーを改造してみたというわけです。いろいろ考えた結果、出た答えは『キーボードカバーに穴を空ける』でした!…割と普通。Webの解説を見たり、注意深く音を聞いてみると、スピーカーの位置は、どうやらキーボード左右の少し手前側辺りにある印象です。その辺りを中心に、適度に穴を空ければ少しは何とかなるだろう、と。

ただ1つ問題が判明。シリコンゴムのカバーは、プラスティックに穴を空ける時のように、熱した金属を押しつけても溶けないので穴が空かないのです。ゴムですから、当たり前といえば当たり前。

いろいろ調べた結果、手芸・工作の店で手に入る、ゴム・皮用の穴空け道具を使えば何とかなりそうです。ならばと出掛けたのは、困ったときの東急ハンズ。ちゃんと、目的に合いそうな道具をゲットできました。中空になった直径3mmの金属の棒の側面には、切り抜いた材料を排出する穴もあります。ただ、セットでなく1本だけで買ったので、かえって高く付いたかも…

後はもう、ひたすら手作業。キートップを除いた四隅や隣のキーとの隙間、周辺部などに、カバーとしての強度を意識しながらグリグリ開けていきました。頻度が高いcomanndキーやs/e/a/スペースバー辺りは少なめに。時々セットしては、サウンドチェックの繰り返し。


最終的に、見た目はかなり派手になってしまいましたが、オーディオは、かなりクリアになりました。耐久性や防塵機能と引き替えながら、通気性もアップしたかも。結局、このカバーは、このマシンを乗り換えるまで大事に使いました。今は、もっと薄いフィルム状のカバーがあるので、そこまでオーディオが聞きづらくなることはないと思います。