
LinkedInで久しぶりに、釣りアカウントからダイレクトメッセージがきました。大したことにはならず、ネタとしての盛り上がりも何もなかったんですが、その顛末を簡単に書いておきます。
LinkedInは、欧米で企業ユーザーを中心に人気のビジネスソーシャルです。日本ではFacebookの後塵を拝していますが、徐々に認知拡大というところ。転職プラットフォームの一つとしても機能する一方、プロフィールを盛った意識高い系の皆さんや、ヘッドハンターの刈り取り場、そして今回のようなフェイクアカウントも跋扈しているのが、度々問題として指摘されています。
私にダイレクトメッセージを送ってきたアカウントのプロフィールは、東南アジア系の若い女性(ヘッダ写真は無関係)。本人写真は、それなりにちょっと思わせぶりな遠目のショット。自分で経営するティーハウスのオーナーなのだとか。その割には、店舗の情報が何もありません。基本、頭の中では常に『俺がそんなにモテるわきゃないよ』と植木等アラートが通常運転で流れている非モテとしては、『ふーん』という第一印象以外ありませんでした。
メッセージはというと、別にアカデミックな英語でもないのでフランクに。繁華街の片言の日本語にそれとわかっていていてよくよく騙されてきた身としては、適度に合わせつつ、何度かやり取りしながら様子を見ます。
しかし、レスが微妙にこちらの問いに答えていないし、反応時間もよくない。数度のやり取りも、間合いの詰め方がどうも下手。いかんせん中身が薄く、毎回短文なことなど、いろいろなことが運営・編集視点で気になって仕方ない。ミッドフィールダー的なキャバ嬢の優れたマネージメントが気になって、キャバクラがあんまり楽しめないのと同じじゃん…いつまでも、フルーツ盛り合わせを頼ませるレベルの面白い話に全然ならないぞ、おい!
なぜ、相手がプロフィールを調べる前に、タイムラインにそれらしい写真を数十枚アップしておかない!全てが他者の投稿のシェアで、オリジナルの投稿がないし!ラポールができていないうち、相手が餌に食いつく前に、釣り竿のポールをブンブン振り回してどうする!
その後、もう待てなくなったと見えて、『LINEは?WhatsAppは?』とやたらと畳み掛けてきます。電話番号に紐付くメッセンジャーに誘導するのは、定番の手口。そこでTelegramに誘ってみましたが、当然、そこで音沙汰ないまま終了。
あー、ダメダメ、もっかい初めからやり直し。あちこち気になりすぎる点を、すべて適切に指導したい(何を? 他にも突っ込みポイントはいろいろあったんですが、あまり無料で指摘して差し上げるのもアレなので、これぐらいに留めておきます。本当はどうせなら、成功率や騙された人数、仕掛け、報酬など、中の人の話を具体的に聞いてみたかったんですけどね。
ここのところ、いろいろなspamが増えていました。私の投稿画像をパクっていた中華企業から堂々とビデオ編集ツールのレビューが来たり、怪しい電子署名ツールのレビュー依頼やオンラインカジノよいしょ記事の執筆依頼、ブランドの買収提案と、なかなかの人気ぶりでした。私をdisっていた会社からは、新型コロナウイルスの似非グッズの売り込みまでくる始末…。
私のアカウントやメールアドレスは、プラットフォーマーのミスやハッキングで全世界にダダ漏れですし、騙しの手口もより巧妙になっていくのは避けられません。チャットBOTのAIが高度になれば、多分、あっさり騙されるんだと思います。
人の知恵や英知、信頼やパートナーシップは、クズなBOTやアドテクとウイルスで死に絶えてしまったのか…いやいや、ゴミ掃除を諦めると、自分もゴミの一部になってしまいますからね。何とか、できる限りの抵抗は続けなければ。フィルタリングという動物的な勘は、ツールとナレッジの両方で常に鍛えて先鋭化させておく必要があります。
どうせなら自分のスキルは、フェイクよりはまともな方で活かしたいですからねw ソーシャルネットワークの効果的な運用を通じたコミュニティー内のエンゲージメントは、確実に上げられる自信はありますよ。各方面からのポジティブなご相談は、常にお待ちしております 😉