Instagramの2段階認証を1Passwordにもセキュアに登録しておくには

Instagramの2段階認証(2要素認証)は、モバイルアプリでしか設定できません。デスクトップのWebブラウザーでの利用はオプション扱いなので、他のサービスと同じような操作では、デスクトップ版の1Passwordに2要素認証を登録できません。

しかも、QRコードが表示されないので、Uberの時のように、キャプチャーして転送し登録できないので困った…しかし、その回避方法はちゃんとあります。「折角だし、この機会に2段階認証を整理しよう」シリーズ(?)として、これも紹介しておきます。なお、以下の説明は、iOS版のInstagram betaで、ビジネスアカウントの場合です。それ以外の条件だと、操作が違う可能性はあります。

Uberも、確かにちょっと面倒だった…

Instagramの2段階認証設定の、何が問題か?

  • デスクトップのWebブラウザーでは、2段階認証を設定できない。そのため、他のサービスのような方法では、設定を1Passwordに残せない。モバイルアプリでのみ可能。
  • 2段階認証の設定画面にQRコードが表示されないので、Uberのようにスクリーンショットでも共有できない。

Instagramで2段階認証を再設定しつつ、1Passwordにも登録する方法

  1. Instagramアプリを起動し、「設定」>「セキュリティ」>「二段階認証」をタップする。
  2. 2段階認証を一旦オフにし、すぐに再度オンにする。
  3. 2段階認証で、「別の方法で設定」をクリックする。
  4. 「キーをコピー」で表示されたセキュリティーキーをコピーする。
  5. Google Authenticator(またはMicrosoft Authenticator)アプリに切り替え、右下のボタンで「セットアップキーを入力」をタップする。「アカウント」に「Instagram」と入力し(「アカウント」ではないのは無視)、「キー」にコピーしたセットアップキーをペーストする。
  1. 同じキーをMacに転送して、1Passwordで「ワンタイムパスワード」フィールドを作り、ペーストして登録する。
  2. 設定が完了したら、1PasswordとGoogle Authenticatorに表示される6桁の数字が一致していることを確認する。また、Instagramアプリと、デスクトップWebブラウザーの両方で、Instagramにログインできることを確認する。
  3. Instagramのバックアップコードも、必ず1Passwordにコピーして保存しておく。
  4. iPhoneもMacも、クリップボードをセキュアにクリアする。

2段階認証の設定は、モバイル認証アプリ以外にも残しておこう

1Passwordでなく、Bitwardenでもいいんですが、2段階認証の設定はスマートフォン以外のところにも、セキュアに記録しておくことをお勧めします。仮に、スマートフォンが壊れたり、落とした、盗まれた、うっかり修理に出してしまったような場合も、デスクトップから認証できます。

スマートフォンが1つあれば全部OK!というのは、スマートフォンなしだと即死ですからね。スマホネイティブな若い世代や、スマホやタブレットがITデビューの高齢者だけでなく、Instagramをビジネスに活用しようと考えている組織にとっても、この辺りのセキュリティーリテラシーが不可欠です。