ビデオ会議にラップトップ用スタンドを7ヵ月使った感想

ラップトップパソコンを底上げするスタンドを、7ヵ月ほど使い続けています。アルミ製で、安定性と重量のバランスもいい。可動部分がほぼなく、大した特徴のないガジェットでも、実際にしばらく使ってみて気付くことも多いもの。高い買い物でもありませんし、これはこれでコロナ禍で買ってよかったモノの一つです。

昔は、ビデオ会議はたまにしかしなかったので、ラップトップを台に乗せたりもしませんでしたし、高さを上げたい時も、そのたびに手近にある適当な箱や台を使っていました。それが『どうもこの先、ビデオ会議の機会が今まで以上に増えそうだ』ということで、ようやく専用のスタンドを買うことにしました。その時に書いたのが、『ビデオ会議には、カメラの高さを自分の視線と同じ高さぐらいにまで上げた方がいい』という記事でした。

ラップトップ用スタンドを使ったカメラの高さ

今、私が使っているラップトップはMacBook Pro 13インチなんですが、ラップトップ用スタンドを使うことで、かなりカメラ位置を高く上げることができ、自分の視線の高さにかなり近づきました。もう30 mmほど高さを上げることはできますが、MacBook Proの天板のヒンジがこれ以上開かないので、これぐらいの位置に留めています。
カメラは、やや煽り気味の上向きの角度ですが、机の天板にベタ置きする時ほどの極端な煽りにならないので、顔に当たる光の角度も自然です。

ラップトップ用スタンドにMacBook Proをセット
ラップトップ用スタンドにMacBook Proをセット

○机の天板から、MacBook Proのカメラ位置までの高さ(約)

  • 何も下に置かない状態:210 mm
  • 普段使っている放熱台の上に置いた状態:240 mm
  • ラップトップ用スタンドを使った状態:450 mm
  • (参考:iMacのカメラの高さ:520 mm、椅子に座った時の自分の目線とほぼ同じぐらい)

ラップトップ用スタンドを使うと幸せになれる人

  • ビデオ会議Webカンファレンスウェビナーを日常的に利用する人
  • 大きなディスプレイのデスクトップではなく、主に、ラップトップやタブレットでビデオ会議やWebカンファレンスに参加している人
  • 内蔵または外部Webカメラ用の専用スタンドを、別に用意したくない
  • ちょっとでもカメラ映りをましにしたい、全世界の人類
  • 股下より座高がかなりある
  • 机の上を整理したいエブリバディー

ラップトップ用スタンドを使うと、ココがイイ!

  • 人とリアルで対話する時に近い、自然な視線の高さに近づけられる。
  • 会議のたびに、いちいち台をセットしたり、不安定な箱を探さなくてもいい
  • そこそこ重量もあって、安定感は十分。ヒンジ部分はしっかりした硬さなので、パソコンを載せているうちに、段々と下がってしまうようなことはない。
  • ラップトップパソコンやタブレット、スマートフォンなど、デバイスを選ばない
  • 底面や、パソコンを引っかけておく「かえし」部分の内側にはクッションがあって、滑り止めと傷防止に安心。
  • 机の表面から距離が離れるので、仮に飲み物をこぼしてしまっても、デバイスに被害がおよぶリスクが減る。猫除けとしてもいいかも =^_^=
  • 下に空きスペースができるので、ちょっとした資料やガジェットなら置く場所が確保できる(だからって、ドリンクのカップを置くなってば!)。
  • 微妙ながら、恐らく底部の放熱効果もややあり。
  • この手の製品は、当たり外れはそれほど大きくない(はず)。
  • 家で使うなら、家族と共有もあり
設置イメージ
使うたびに畳んだり広げたり、まして持ち運びはしないはず

ラップトップ用スタンドの、ココはいまいちだったり要注意…

  • ヒンジはかなり硬めなので、そこそこ力を入れる必要あり。パソコンを載せたままや、ケーブル類をつないだままだと注意。ネイルも長いとちょっと危険。
  • 高さや角度をセットするダイヤルやレバー、ボタンなどがない。折りたたまずに邪魔になりにくい場所に置いておくのが楽だが、それができない場合は、毎回、高さや角度、位置の調整に苦労するかも。
  • ビデオとオーディオだけならいいが、本体のキーボードを使ってチャットやメッセージを入力したり、議事録を取る場合は、普段と違う妙な角度でキーを入力し続けるので、腰と肩にストレス。また、不安定な状態のまま、衝撃を加えるのがよくない。これを避けるには、外付けのキーボードやマウスが欲しくなる。キーボードがマイクから離れる分、キータッチの音も低減される。スイッチャーで切り替えられると便利。
  • サイズが小さいタブレットやスマートフォンの場合、このスタンドだけでは高さはあまり上げられない。
  • イヤフォンマイクやヘッドセット、ヘッドフォンは、できればBluetoothがいい。有線だと、引っかけて大惨事になることも。
  • このスタンドは持ち運んだりは、まずしない!商品の売り文句で『折りたたんで持ち運びに便利!』とか書いてあるのは、無視してOK。私が買った商品の場合、サイズ w 220 x h 265 x d 50 mm、重量 635g。嵩張るしそこそこの重さなので、車移動でもない限り、動かさず職場か自宅か、どちらか用途。
設置イメージ
本体だけの重量感もそれなりで安定、17インチクラスでもOK

しっかりした台の上に重ねて使うのもあり!

実は、今回紹介する専用スタンドを買うに至るまでは、ちょっとした迷いもありました。というのも、結構以前から使い続けている、割と立派なアルミの放熱台をすでに持っているからなんです。

Micro Solution製のこの台は、17インチサイズにも対応したA3より少し小さいぐらいのサイズで、歴代のPowerBookやMacBook Air、MacBook Proを載せて使ってきました。裏には全面に放熱スリットもあり、結構立派なんです。確か、そこそこの値段だったし。
ちなみに、このラップトップ用スタンドを夏場に使っている時は、それなりに放熱効果もあったかもしれません。ただ、MacBook Proのファンがガンガン回り続けるほど過酷な使い方はしていないので、正直、そこまでの実感はないです。また、冬場は本体もやや冷えているはずですが、こちらも、アルミのボディーが冷え切るほど寒い部屋で使っていないので、こっちも微妙(冬場、MacBook Proを外で使うと、刺身が張り付きそうなほど、筐体が冷えるものです!)。

ただ、今回必要なのは、放熱用の台というより、カメラ位置の高さを確保するスタンド。用途も違うので、遅まきながら商品のバリエーションが揃ったタイミングで手を出したというわけです。純粋に、ディスプレイとカメラの位置をかさ上げする台としての機能だけで、十分。

ちなみに今は、この台の上に、さらにスタンドを乗せているわけですが、わずか30 mm程度でも嵩増しできて、iMacのカメラ位置にも近づきました。安定性にもまったく問題ありません(単に下の台を片付けてないだけで、特に意味はないです…)。

タブレットやサブノートで使う場合は、このスタンドの下にさらに、しっかりした箱や厚みのある書籍などを重ねて高さを稼ぐのがいいでしょう。高さはあっても軽すぎる園芸用のスチロール材などは、重量バランスが崩れるので事故の元。大きな木片や角材などだと、机の天板も傷つけません。できれば安い合板ではなく、香りのいい天然素材だと、リラクゼーション効果もあります。アロマオイルを沁みさせるのはオススメですよ。別の環境でやったことがありますが、本当はこっちにスイッチしたい!複数の木片を組み合わせるなら、連結はしっかりと。

ラップトップ用スタンドは、ワークプレイスごとに1台あっていい

この記事のタイトルとはちょっと矛盾しますが、このラップトップ用スタンドはビデオ会議のために買ったとはいえ、実際には、ビデオ会議はデスクトップ側で使うことが多いです。とはいえ、このスタンドは、全然無駄にはなっていません。

というのも、『実は、この高さと角度が基本でもいいんじゃないか!?』と感じているんです。ビデオ会議するしないに関係なく、ずっとMacBook Proを乗せっぱなしなんですが、この方が自分の首が下を向きすぎなくて楽。YouTubeのアーカイブやWebセミナー、トークライブなど、そのまま視聴していますが、快適ですよ。首や肩、腰、背中は大事ですから。

ラップトップ用スタンドは、あればあったで便利なので、例えば家に1台置いておいてパートナーとシェアするとか、仕事場に置いて使い回すのはありでしょう。必要になれば、追加で購入すればいいですし、商品ラインナップも充実していくはず。ワークスタイルの工夫は続きます。