
先日、初めてNintendo DSという大人気ゲームデバイスを触りました。
正確には去年、親戚の子供が持っているのを、さんざん怒られながらゲームをやらされたときが初体験ですが、鬼教官不在のある程度自由な状況で操作できたのが初めて、ということ。ほんの10分程度の間に、漢字の書き取りと、英語の学習ソフトウェアを触ってみただけですが、文字を認識する正確さとスピードに驚きました。やはり素晴らしい出来映えですね。
私の手書き認識初体験はApple のPDA「Newton Message Pad」でしたが、アルファベットだけだったものの、認識スピードはお世辞にも速いとは言えませんでした。それも、認識してもらえるような書き方のコツ(ジェスチャー)がありましたし。つまり、デバイス側の都合に、人間側が歩み寄る必要があったわけです。ちなみに、その手書き認識の技術はMac OS XのInkwellとして受け継がれていますが、WACOMなどのタブレットを別に接続しない限り機能しません。
日本語の手書き文字入力としては、ATOKにその機能があります。画数の多い漢字でも、書き順などに関係なく、ストロークのたびに認識された候補が更新表示されます。最初にこの様子を見たときには、かなり感激しました。
Nintendo DSの機能は、これらと比較しても少しも見劣りすることはありません。手書きした汚いストロークからもストレス無く変換されます。やり直しも簡単。芳名録恐怖症患者としては、全ての披露宴や個展の受付に設置を義務づけて欲しい!と切に願います。
もちろん手書き文字認識以外でも、2画面のインターフェイスとか、ペンで触る感覚とか、数々の優秀なソフトウェアも魅力でしょう。小さいスタイラスペンは絶対無くしそうですが、携帯電話と一体化したデバイスになったらいいのにとか、いろいろ妄想もする訳です。しかし、私にとっての最大のインパクトは、『ただのゲームとは言い切れないデバイスを、コアなゲームファンでもないユーザーに、携帯電話と財布とiPodと化粧道具と手帳と鍵があるにもかかわらず、バッグに入れて持ち歩かせる程の魅力』でした。
学習アプリの肝心のテスト結果ですか? 英語はそこそこでしたが、漢字は結構ボロボロ…。ブロガーを集めたコンテストをやっていた意図も分かりすぎる程分かります。Macのキーボードにも、キーパッドの代わりに、手書きエリアが欲しくなりました。