

秋晴れで天気もいい週末だったこともあり、週明けすぐに休日もやってくるので、このタイミングでMacをすべてmacOS Monterey 12にアップグレードしました。その記録を公開しておきます。
今のところ、大きな問題は起きていません。私の場合、制作やサポートなどを考慮すると、リリースからこんなに早く、すべてのマシンを同じOSに揃えることは通常はないんです。ただ、AirPlayの新機能を試してみたかったり、仕事のタイミングだとか、他のアプリケーションのアップデートなども重なったので、時間を少しずらしつつやってみました。
この記事が役立つかもしれない人
- プライベートなMacは自分で管理したい人
- 情報システム部門がない小規模組織やフリーランスのご同輩
- テレワークで、やむを得ず自分でMacをアップグレードしなければならなくなった社会人
- 家族や友達、知り合いのMacを管理させられる不幸な現代人
- MacはよくわからないWindows系の人々
- この機会にmacOSをアップグレードする時の基本を確認しておきたいノービスな皆さん
- iPhoneのついでに成り行きでMacを使い始めた、恐怖のビギナー
macOSのアップグレードの前に
事前に必ずやっておくべき大切な準備がいろいろあります。今回も、これがすべてクリアされている前提です。不安な人は、こちらを先に読むことを強くお勧めします!
macOSのアップグレードとクリーニング
まずは、macOSとApple純正ソフトウェア周りから。一応、それなりに時系列です。
- メールのデータベースがアップグレードされるので、しばらく大人しく放置。
- デスクトップにできた「場所が変更された項目」のエイリアスと、その実態を確認して、削除。私の場合、アルファベット名「Previously Relocated Items」としてもフォルダができていたので、中味ごとこちらも削除。
- カレンダーで、複数のGoogleアカウントを再認証。
- カレンダーやリマインダーの通知設定を、そのまま維持。
- ローカルネットワークの共有の動作を確認。
- 「システム環境設定」の新機能「パスワード」と、「通知と集中モード」を確認。「パスワード」については、「セキュリティに関する勧告」をチェック。一応、1Passwordの内容と見比べ、緊急性は高くないと判断したのでしばし保留(後日、編集予定)。
- Xcodeをアップデート(これがまた結構長いので、25分ほど覚悟)。
- 「システム情報」-「ストレージ」-「ストレージを最適化」と「不要なファイルを削除」(特に、XcodeのキャッシュとGarageBandの音楽ファイルはデカい!)。
- 一旦、セーフモードで起動。Intel Macは、なぜかFinderで新規ファイルのプレビューが表示されなくなったので、再起動時にPRAMをクリア。また、通常メインで使っているアカウントとは別のユーザーアカウントでも起動を確認。
- Time Machineの動作を確認。
- USBメモリからのインストーラー作成用に、macOS Monterey 12インストーラーを外部ディスクにバックアップ(するつもりが忘れていたので、Mac App Storeから再ダウンロード)。
Adobe以外のサードパーティーソフトウェアも確認
これ以降は、該当していたらやる認識でOKです。
- 起動中のアプリケーションを再度開く設定にしていたので、アラートが表示されたりエラーにならないか、アップデートが出ていないか、そのまま確認。
- メールのセキュリティーツールとして使っているGPG Mailプラグインをアップデートする必要があることを把握し、公式サイトを確認。メールとTwitterでリマインダーを設定していたところ、アナウンス通り、日本時間11月1日にリリースされたので、即有料アップグレード!
- なぜかInput MethodにATOKを認識しなくなっていたので、「キーボード」-「入力ソース」-「+」で再設定。
- TinkerToolを最新版にアップデート。
- VirtualBoxがエラーになることを確認し、インストーラーから再インストール。
- 「システム環境設定」-「Java」をアップデート。
- Dropboxのキャッシュをクリア。
Adobe Creative Cloud関連をチェック
ここからは、Adobeユーザーへの追加情報です。今回は、macOS Monterey 12のリリースと、Adobe MAX 2021の開催が重なりました。そのため以下は、macOSのアップグレードではなく、単にAdobeアプリケーション側の事情ですが、一部は毎回のことなのでこれも一応書いておきます。
- Adobe CCが同期に使うシステム書類「Core Sync」が特定のフォルダにアクセスするのを再許可。
- 対象のAdobe CCアプリケーションをすべてアップデート。
- PhotoshopとIllustrator、Premiere Pro、Audition、After Effectsなどは、アップグレードで2022版になり、アプリケーション名とフォルダ名が変わった。Dockへ登録していたアプリケーションの参照先が見つけられなくなったため、新バージョンを再登録。
- 使う頻度が高いPhotoshopとIllustrator、Acrobatは、一旦、まっさらの状態で起動して確認し、終了。
- アップグレードされるとき、デフォルトのプラグインやプリセット以外は、旧フォルダに残る。そのため、PhotoshopとIllustrator、Premiere Pro、Audition、After Effectsなどのプラグインやプリセットを、新しいバージョンでそれぞれ該当するフォルダへ、手動で移動する(区別しやすくするため、サードパーティー製のプラグインやプリセットには、予めラベルで色付き)。
- 以下のフォルダ内にある、古いバージョンアプリケーションで作られたフォルダを手動で削除。
~/Library/Application Support/Adobe
~/Library/Preferences
~/Library/Preferences/Adobe - 再度、PhotoshopとIllustratorを起動して、プラグインのエラーが表示されるかどうかを確認し、終了。ちなみに、起動時にはエラーは表示されないが、使う段階になって機能しないことがわかる場合があるので、引き続き注意。
- Intel Macで、Photoshopの横書き文字ツールが初期化できないエラーが出たので、Photoshopを一旦終了し、Finderでフォントキャッシュを削除。再度、Photoshopを起動して、横書き文字ツールが正しく機能することを確認。
- Photoshopのニューラルフィルタ関連ファイルをダウンロード(これは後日、もうちょっとじっくり触ってみるつもり)。
私の環境の場合、Apple M1はアップグレードが完了するまで最初に3時間(!)近くの残り時間が表示されましたが、再起動までが40分、数回の再起動が25分といったところでした。Intel Macは、これよりもさらに時間が掛かって、それなりの長時間になりました。日程的に、アップグレードをしている間は、あまり衆議院議員選挙の話題ばかり追いかけなくて済むという、別のメリットもあった気もしますw
とにかく、アップグレードやメンテナンスは、時間と気分にゆとりがある時が大前提。いや、本当に冗談ではなく、スムーズにいかなかった場合のバッファーを確保しておくことは大事です。
ところで、コロナ禍による、生産能力の低下や、ワークスタイル・ライフスタイルの変化により、ICチップの世界的な枯渇が深刻になっています。デジタルデバイスは影響を直接受けているので、必要なら早めに確保した方がいいかもしれません(それでも、モノによってはすでに入荷が2022年年度末とか!)。