
macOS 10.15 Catalina時代の、ファイルやフォルダの名前の一括変更は、Renamerがオススメです。半年間試してきましたが、とても使いやすく、機能も豊富なツールです。
[追記 2023/05/25] もちろん、macOS Ventura 13でも問題なく動作しています!
macOS 10.15 Catalinaでは、アプリケーションの32bitコードが廃止されました。そのため、それまで使ってきたユーティリティーで、使えなくなったり代替ツールがないものがいくつかあります。どれも、毎日使うようなものではなく、時々、ちょっとした作業に使うのですが、代わりがないので本当に困っていました。
困っていた一つが、リネーマー。ある条件に従って、ファイルやフォルダの名前をバッチで一括変更できるユーティリティーです。今まではShupapanにお世話になってきましたが、開発者さんの更新の予定はないとアナウンスされています。今まで本当にありがとうございました!
macOS 10.14以下のユーザーには、Shupapanは引き続きオススメ!
Sunskysoft – Shupapan
http://sunsky3s.s41.xrea.com/shupapan/
ファイルやフォルダ名の変更:Renamer

リネームは、Terminalのコマンドでも処理できます。ただ、結果を目視で確認しながら処理したり、定型処理の設定を残しておきたいので、あれこれ探しては試していました。今のところ、今回紹介するRenamerとTerminalコマンドの組み合わせが、最適解だと思います。
Renamer – Batch File Renamer for Mac
https://renamer.com/
Renamerのここがいい!

- 直感的なUIでとても使いやすい。
- 2,899円(5台までのマシンにインストールできるファミリーライセンスで、決済当時のレート)と超リーズナブルな値段で、サブスクリプション式ではない。
- リネームのステップをRenamerlets(リネームレット)として保存し、エクスポート/インポートできる。
- 変更後のファイル名を、変更前にライブプレビューで確認できる。
- ファイルはQuick Lookでプレビューできる。
- 実行後に取り消しも可能。
- ファイル名だけでなく、拡張子も変更できる。
- フォルダも対象で、フォルダと中のファイルどちらを対象にするかを選べる。
- オーディオやビデオファイルの属性にも対応。写真はEXIFとGPSをサポート。
- CSVを参照した一括リネームが可能。
- 日本語の異体字でも問題なく使える。
- 正規表現が使える。







Renamerのここは注意
- ファイルやフォルダの作成日や最終編集日は、編集できない(それらを参照した名前が付けられるだけ)。mp3のメタ情報や、EXIFやGPS情報も同様。
- エイリアスを登録すると、参照先ではなく、エイリアスそのものが対象になる。
作成日や最終更新日の変更:Terminalコマンド
Renamerで変更できるのはファイルやフォルダの名前だけなので、作成日や最終更新日を変えたい時は、Terminalのコマンドを使うことにしました。
ファイルの最終編集日時を変更する
touch -mt YYYYMMDDhhmm
ファイルの作成日時を変更する
touch -t YYYYMMDDhhmm
- 半角スペースの後にファイルやフォルダをドラッグしてenter(時間まで指定すること)
- 実行結果がプレビューされず、いきなり変更される

残念ながら、全ての処理を一つのツールでは完結できませんが(Shupapanの優秀さを再認識!)、一般的な作業はRenamerだけで十分でしょう。しばらくこれを使いながら様子をみます。