
予想通り、Apple純正のチップApple M1を搭載した新しいMacが3機種発表されました。しかも、期待を上回るパフォーマンスとか!それまでのアーキテクチャーから、次世代のアーキテクチャーへの移行は、そこそこ古い付き合いのMacユーザーとしては、いつか見た景色…。古いMacから別の新しいMacへ、システムやデータを移行する前後でやるべきことをまとめておきます。
ちなみに、macOSだけのアップグレードなら、こっち(macOS Big Sur 11.0は、重要なアプリケーションが問題なく動作することを確認してから!)。
今、使っているデバイスから別のMacへの移行には、「移行アシスタント」という便利なユーティリティーがあるので、基本的には、それに沿って操作すれば楽勝です。ただし、これだけでは上手く移行できないこともあります。
というより、私の経験でいえば、「移行アシスタント」だけにお任せで全て完了したことは一度もない気が… 🙁
そこで、「移行アシスタント」を使う前後や、それ以外のポイントを整理してみました。これらを押さえておけば、ストレスなく新しい環境に移ることができるはずです。なお、大半の部分はWindows→Macにも当てはまるので、Windowsユーザーにも参考になりますよ。
このノウハウを知っていると幸せになれる人
- 情報システム部門がないような、小規模ビジネスの人、ひとり情シスのエンジニア
- いつもは人任せだったのが、テレワークで自分で乗り替えしなければならなくなった人、家族のMacを面倒見させられてる人
- 個人ユーザーで、Macの乗り替えに自信がない人
- 過去、新しいMac、WindowsからMacへの乗り替えや、そのサポートで痛い目に遭った人
- ARMチップMacをゲットできる果報者
- 年末または年度末にMacの乗り替え予定がある、羨ましい方
移行前にやること
必ずやろう!
- 移行のためのスケジュールや作業時間を確保する。部署の配置転換や人の異動、キャンペーンなど、業務上の大きなイベントが予定されている場合は、避けた方が無難。複数のマシンがある環境なら、タイミングはずらすのが安全。重要なプロジェクトの途中や終了間際、複数のメンバーが関わっている場合も、特に慎重に。
- デバイス管理は、管理者と調整。
- 新しいMacにスイッチすることで、動作しなくなったり、制限を受ける影響の内容や範囲を情報収集する。特に、OSのバージョンによっては、動かなくなるアプリケーションやユーティリティー、ドライバーあり。
- Time MachineやiCloudで最新の状態をバックアップする。
- ミュージック.app(旧iTunes)でデバイスの認証を解除する【コレを忘れる人多数!】。
- Apple関連情報を提供しているニュースサイトやアカウントのフォロー(@kotobatoのフォローもよろしく;))。
該当していたらやる
- iPhone/iPadなど、外部デバイスのデータもバックアップする(ミュージック.appまたはiCloudで)。
- Dropboxなどのクラウドサービスを使っていたら、必ず、最新状態に同期する。
- 外付けのドライブやメディアにバックアップする。
- 利用デバイスの台数に制限があるソフトウェアなどの登録を解除する。
(例:Adobe Creative CloudやDocument Cloud/Microsoft 365/ATOK/Luminar/セキュリティー系ツール/その他)
新しいMacでやること(移行前)
- 机や電源周りなど、設置環境の掃除、配線の見直し
- 外箱のラベル撮影と、置き場所確保
- ビデオ会議の時のアングル決め
- 管理番号の付与や更新など
移行中にやらないこと
- Dropboxを使っている場合、アカウント情報をTime Machineから復旧させるときに、【Dropboxデータは復旧させない!】。もし、「スマートシンク」(ローカルに常に置いておかなくてもいいデータを、インデックスだけ参照して、必要に応じてダウンロードする機能)を設定した状態で、Time Machineにバックアップしていても、アカウントを復旧させる時には、Dropboxにあるすべてのデータを強制的に同期させようとしてエラーになってしまう。
ログインした後で、Dropboxを起動し、同期設定すればOK。