
シカゴのデザイン会社 Segura社 が作った一枚の契約書の説明が、非常にシンプルでなかなか素晴らしい「作品」に仕上がっていたので、意訳してみました。
契約条件
私に費用を払ってください。私からはクリエイティブを提供します。
費用面の条件で合意してから、仕事をスタートさせます。
『時は金なり』です。掛かる時間が増えれば、その分、費用も増えます。
私はあなたの話を聞きます。あなたも私の話を聞いてください。
何がしたいか、私に教えてください。何が必要かを、あなたにお答えします。
時間に間に合うように望むなら、そうできるように時間を守ってください。
あなたができることはやってください。できないことは私がやります。
ただし、私が持っていないものは提供できません。
私は、バカな真似はしないようにするので、あなたもそうしてください。
以前にできあがったものを望むのなら、それを使ってください。
職業スキルを使った支援活動(プロボノ)の場合:
あなたが自分がしたいようにするなら、報酬を支払う必要があります。
報酬がない場合は、最終決定権は私にあります。
一緒に、何か素晴らしいものを作りましょう。
一般的な業務の受発注契約書にありがちな、独特の法律的な言い回しや専門用語にまみれたページが何枚も続く仕様ではなく、正直かつ思い切った短いフレーズがコンパクトに並んだのを見て、『これぐらいストレートかつシンプルで十分!』と、感心したのでした(現実には、なかなかそうもいきませんけれど…)。
約束とは、誰に対して、何のためなのか?自由を確保するためなのか?誰かを拘束するためなのか?デザイン会社向けで書かれてはいますが、クリエイティブ系の仕事に関わる人—もしかするとそれ以外の業種でも、その姿勢や考え方は広く参考になるはずです。
この契約書のコンセプトが紹介されていたリンク先のサイトにある、『私はこうします』『私はこうしません』が並ぶ名刺もクールですよ!名刺、作り替えたくなります 😉