快適な仕事場所として近場なホテルの日帰りユースはオススメ

出張や外出が激減したこの一年。コワーキングスペースへ行く機会も減りましたが、偶然、仕事の合間にホテルを日帰り利用したところ、期待した以上に快適でした。その後も仕事スペースとして複数回使ってみたので、その雑感など。

私は元々、コワーキングスペースを使う機会はそれなりにあったんです。カフェや公共スペースは、セキュリティー的にもリスクがあるので、緊急時以外はあまり使いたくなくて。どうしても使う時は、必ず壁を背にして通路や窓を背にしないとか、VPNを使って接続するとか、セキュリティーレベルが低いWi-Fiしかない場合はiPhoneでテザリングしています。

ただ、もう少し落ち着いて作業するなら、やはりコワーキングスペースの方が安心かつ便利。興味を持ってわざわざ試しにいくこともありましたし、記事に書いた以外でも、あちこちに出没していました。

残念ながら、会員登録したのに、結局、一度しか利用していない施設もありますし、コロナ禍でそのまま閉鎖されたところもあるんですよね…:'(

そんな中で、福岡市のJR博多駅近くのビジネスホテルが、仕事スペースとしての日帰りプランを販売していることを、偶然知りました。つまり、ビジネスホテルをビジネス利用するわけw 複数回利用してみたら、これがなかなか快適だったんです。実際、ホテルの部屋にいる間に、そのことについてDabelでトークしてみたほどに。

作業スペースとしてホテルを使うと幸せになれる人

  • 子供や配偶者、家族、同居人、ペットなどのノイズや乱入に邪魔されてる
  • 自宅だと、通りの車や列車の音が常に入る立地の都市生活者
  • 受験生がいる家庭
  • 予定にない宅配便や訪問客で、ビデオ会議による自宅バレが気になっている人
  • コワーキングスペースやカフェのセキュリティーリスクが気になる人
  • 家にいてもいなくても、存在感や価値がほとんど変わらない、逆に安定した存在

作業スペースとしてホテルを使うメリット

  • ビデオ会議の背景や、マイクが拾う音をいちいち気にしなくていい
  • クローズドな環境なので、会議の内容や場所を気にしなくていい
  • 静かで清潔なので、集中や気分転換には最適
  • コワーキングスペースよりも便利でリーズナブルな料金設定も
  • カメラの高さを上げる箱や台も、それなりにいろいろある
  • スマートスピーカーがないので、会議参加者のイタズラや偶然で呼びかけられても問題なし
  • 地元だったり、通勤の行き帰りの導線上なら、宅配便もコンビニや駅のロッカー、ホテルのフロントを指定して受け取ることも可能
  • その気になったら、宿泊への移行も可能

作業スペースとしてホテルを使うデメリットや注意点

  • Wi-Fiのスピードが十分かどうかわからない!遅いことがわかったところで、現場では改善されない(有線なら使えるという例もあるものの、そのためにわざわざ今さらEtherNet→USBアダプターを持ち歩くか!?)
  • セキュリティーのためにイヤフォンマイクを使うのは前提がオススメだし、VPNも適度に併用
  • ビデオ会議の時の光は、その部屋の環境で何とかする必要あり(窓から自然光が入るとは限らない)
  • すぐ横にベッドがあるので、睡魔の誘惑は常にそばにw
  • ペットが適度に気分転換にもなってる人には、邪魔されないのも善し悪し
  • シャワーや浴場が使える場合は、妙にサッパリしていつもと違うソープや整髪料の匂いをさせて変えると、無駄な家庭内インシデントのリスクを高める危険性大!事前・事後の丁寧な説明責任あり!!
  • 施設やプランによっては、一泊するのとほとんど値段が変わらない!

私がホテルを日帰りユースしてよかったポイント

今回、試したのは「スーパーホテルLohas博多駅・筑紫口」。平日の夕方に何度か利用しました。スタッフさんの対応も丁寧でしたし、内容には大満足。ちょっとした不満といえば、机の下に足が入れられる奥行きが、狭くて窮屈なことぐらい。

広さと高さも十分なデスクスペース
広さと高さも十分なデスクスペース

スーパーホテルLohas博多駅・筑紫口

  • 原鶴温泉から運ばれてきた温泉の浴場が別フロアにあって、とてもリラックスできる!もうコレが決め手みたいなものw
  • 5時間の利用で、税込み1,000円(税込み、ソフトドリンク1杯付き)という超リーズナブルな設定!
  • Wi-Fiのスピードも十分
  • ベッド利用は不可なので、眠り込んでしまう心配なし(窓はベッドの向こう側にしかなく、ロールカーテンは開けられない)
  • 机の脇に電源が3つあり、しかもそれぞれの間が適度に空いていて、アダプターも問題なし
  • Lightning、USB-C、micro USBのマルチポートケーブル完備
  • 机が十分広いので、デバイスやドリンク、資料も置ける
  • 椅子はベンチタイプで、横に予備の四角い椅子あり(軽く腰を伸ばすのに使った)
  • 冷蔵庫、湯沸かしポット、空気清浄機がある
  • 室内のトイレや洗面台を使ってOK
  • 宿泊客がいない時間帯は本当に静か
  • コンビニやバス停もすぐ近くで、博多駅へも歩いて10分

都心のホテルが、次々とサービス付きアパートメント化プランを打ち出したり、ホテルのビジネス利用もいろいろなサービスが登場して、話題になっています。また、キャンプ用品メーカーが、屋内でのキャンプ設備を提案したり、都心のビルを出て、アウトドアで社員研修やオフサイトミーティングに使える施設を提案しています。当面、インバウンドや出張需要の回復はなさそうですし、宿泊ではないホテルのビジネス用スペースとしての利用は、カラオケボックスと並んで、十分生き残りができそうに感じます。

そういえばその昔、インフルエンザが猛威を振るっていた頃、一緒に出張していた会社の人が帰る途中で、『実は、すぐには家に戻れないんで、駅の近くでもう数泊するんですよ…』と嘆いていました。理由を聞けば、お子さんが受験生らしく、奥さんから『しばらく帰ってこないで!』と厳命されたとのこと。これを悲哀と呼ばずして何というか… :'(

今回、他の都市部でも見てみたところ、3〜7時間ぐらいのプランを用意しているホテルがいくつもありました。1時間単位の料金体系だとコワーキングスペースより割高になったり、室内のユニットバスの利用がNGだったり、特徴や制限はいろいろ。興味がある方は、よければ下のリンクから覗いてやってください。私の次の記事の励みになります 😉