それって届いたの?ソーシャルネットワークのスコアを統合的にチェックしよう

小規模な組織でソーシャルネットワークを使う時、大掛かりで高額なサービスはなかなか導入が難しいですが、それでも他者評価と自己評価は、時々、統合的・俯瞰的にチェックしておくのがいいですよ。ただ投稿しっぱなしでは、改善のしようもありませんから。

経営層がソーシャルネットワークにあまり関心がなく、中途半端な理解しかない場合、ビジネスにソーシャルネットワークを使うなと禁止しないまでも、予算が全く付かないことが珍しくありません。売上にどの程度プラスになるか、安直に数値目標を掲げさせられたり。年度末のこの時期は、力尽きた現場の兵たちが倒れ、荒涼とした景色が広がっているだけ、といった会社もあるかもしれませんね(あるんです…) :'(

簡単でもソーシャルスコアの計測や分析した方がいい人

  • 何だかよくわからないうちに、組織のソーシャルネットワーク担当にさせられた人
  • マーケティング部や広報部がない、広告広報予算の中で、何とかしなければならない中小企業
  • 意志決定者が「SNS=無料の広告」という意識の中、それでも改善を模索する苦労人
  • TwitterとFacebook、Instagramのどれか、または全てをメインに使っているチーム
  • LINE公式アカウント以外のチャンネルを、俯瞰的に使いたい人

ソーシャルネットワークというと、やたらと情報発信ばかりに意識が向きがちですが、取りあえずアカウントを作って、一方的に発信をすることではないんです。

自社のアカウントの質を上げるには、もちろん量を増やすことも必要なんですが、量ばかりを追い求めても仕方ありません。例えば、あるアカウント分析して、フェイクアカウント率が高かったり、ある時点で急に増えていれば、有料で買っているのかもしれません。初期の人気稼ぎの「広告費」として、何ら悪びれないインフルエンサーもいます。また、『相互フォロー確実!』のように、単なる表面的なフォロワー数を追い求めるアカウントと繋がったところで、信頼できる関係性には発展するはずがありません。むしろ、ノイズが増えるだけ。

重要なのは、発信だけではなく、傾聴と対話

そのためには、自社で投稿した内容に対する、反応の種類や反応速度、親密さなどから、自社アカウントの信頼性や影響力をチェックしておくことが必要です。ソーシャルネットワークは、それぞれのプラットフォームが持つ公式サービスでも、自社の投稿の影響力やファンの属性を把握できます。TwitterはTwitter Analyticsで、FacebookやInstagramはFacebook Businessページで把握できますが、複数のソーシャルネットワークを統合的に把握すると、さらに立体的な効果が分析できるようになります。

統合型の分析サービスって、例えばどんなイメージ?

Bumblewingのダッシュボード
Bumblewingのダッシュボード

統合型の分析サービスはいろいろありますが、導入先の規模や使い方によって適切なサービスが異なります。今回は、私のアカウントだけを見せられるサービスとして、Bumblewingという海外サービスを簡単に紹介しましょう。自慢できる成果ではなく、ここのスコアでいえば、大体50後半から70ちょいぐらいをウロウロしている程度です。

  • TwitterとFacebook、Instagram、Facebookページを統合的に分析できるサービス
  • 投稿結果は、日時や影響力ランキングでソート表示
  • LinkedInやTikTok、Pinterestなどのソーシャルネットワークはリンクできない
  • 概要は、適宜レポートメールで届く
  • 今回紹介する部分は、無料で利用可能

私の場合は、クライアントから管理権限を共有してもらったサービスで一緒に管理したり、私が管理者として契約するサービスからレポートと分析結果を共有し、次の施策を一緒に考える材料にしています。

こういう統合型のソーシャルネットワーク分析サービスを使うと、例えば、同じ内容でもTwitterとFacebookで全く反応が違う投稿があったり、Instagramの投稿をそのままFacebookページに流しても、さほどエンゲージメント(親密度)のアップに貢献しない、といったことが分かるようになるんですね。じゃあどうするか?広告を使うか?どこで?そして、どうやって数字に繋げていくか?

kotobatoでは、ソーシャルネットワーク導入から教育、運用に「中の人」として携わっています。もちろん、既存のアカウントの状態を分析して、改善提案も承っています。教育機関や医療関係、一般の中小企業など、幅広い経験がありますので、お気軽にご相談ください。