

ビデオの長さ(いわゆる尺)をトリミングしたり、画面の一部を切り取りたい時、どんなソフトウェアを使っていますか?
macOSでは、m4vやmp4、movフォーマットのビデオなら、QuickTime Playerで比較的簡単に編集できますが、Windowsで標準のwmvやaviファイルは、デフォルト環境では編集できません。そんなときは無料のユーティリティーHandBrakeがオススメ。ちなみに、Windows版もあります。
[追記 2023/01/06] アップデートで日本語にローカライズされています。

HandBrakeを使うと幸せになれる人
- わざわざPremiere ProやAfter Effects、iMovieを使う必要がない程度に、ビデオを簡単に編集したいMacユーザー
- 特に、wmvやaviなど、macOSのQuickTime Playerや、標準では編集できないフォーマットを扱う人
HandBrakeのココがいい!
- wmvやavi、m2ts(AVCHDで記録されたハイビジョンビデオ)を始め、対応フォーマットも豊富。
- 画面の天地左右のクロップはpx指定、時間のトリミングもH:M:Sで指定できる。
- 解像度や用途ごとの、細かいプロファイルが充実している。
- バッチに登録したファイルは、処理の一旦停止が可能。また、アプリケーションを一旦終了させてもそのまま記録されるので、後から続行が楽。
- オープンソースなので、無料で使える!
- M1 Macで動かすと、それなりに高速で快適 😀
HandBrakeのここは要注意
- 動作させると結構なメモリを喰うので、他の作業のバックグラウンドで動かすのはオススメしない。
- 複数のビデオの連結や、途中のトリミングなどはできない。
HandBrakeの使い方

- HandBrakeをダウンロードしてインストールする(公式サイトまたはGitHubから)。起動して、編集したいビデオを開く。
- 「Source」の「Chapters」プルダウンメニューを「Seconds」に変更し、必要な範囲の時間を秒で指定する(Premiere ProやiMovieのような、フレーム単位の細かいカットはできない)。[Toggle Presets]ボタンをクリックし、変換したいビデオフォーマットのプリセットを選ぶ。

- 変換後のプレビューは、[Preview]ボタンで確認する。

- ウインドウ中央のタブを「Picture」に切り替える。「Cropping: Automatic」になっていれば、画面の黒いバックの部分が自動的に切り取られている。必要に応じて、「Custom」でカスタマイズする。

- オーディオや字幕を確認し、[Start]ボタンをクリックして、エンコードを開始する。
- 処理が進む様子は、Dockにも表示される。通知センターでもチェック可能。

後は、処理の完了を待つだけ。ただ、それなりにマシンパワーを喰ってしまうので、HandBrakeで処理させながら、WebブラウズやPhotoshopで画像編集するのはオススメしません(とはいえ、たまにやってますけど…)。複数ファイルをバッチ処理したり、処理が完了したらマシンを終了させたりもできるので、ランチタイムや休憩時間、打ち合わせ中などの空き時間に処理させれば、他の仕事への影響も最小限に抑えられます。バッチ登録だけして、次の出社までに処理させるつもりで、可能ならリモートデスクトップでチェックするのが妥当かも。
macOSでwmv/aviビデオの編集に困っている方は、ぜひ一度お試しを。後は、関連記事↓にあるようなツールを併用すると便利ですよ。