iTunes Plusが始まったので宇多田ヒカルを買ってみた

先日発表された、iTunes Plus。EMI(あ、そうか!「Toshiba EMI」ではない、と)の一部の曲やビデオが、DRMフリー(デジタル著作権管理が掛かっていない状態)で提供されるようになりました。英断。

iTunes Plusとして提供される曲は、リストの「価格」の左に「+」アイコンが表示されます。iTunes Plusを有効にするかどうかは、アカウントで管理可能。『いいや、私はやっぱり、窮屈なDRMありでも、ちょっとでも安い方がいい!』ならそれもOKです。6月6日発売の、宇多田ヒカル「Kiss & Cry」を例に見てみると以下の通り。

  • iTunes Plus版 270円(DRMフリー+高音質)
  • 通常版 200円(DRMあり)
iTunes Plusにアップグレード
iTunes Plusにアップグレード

すでに購入済みの曲は、差額でアップグレードできます(上の例なら70円)。アップグレードできるオプションをチェックすると、自分のライブラリーの中でアップグレード可能な曲やビデオのリスト(ソング数、アルバム数、料金)が表示されます。

iTunes Plusのメリット

  • DRMフリーなので、iPod以外でもOK。CD-Rに焼く回数制限も無くなった!
  • 再生するマシン(Win/Mac)の台数制限もなし。きっとApple TVも。
  • 256 bpsの高音質で提供される。
  • すでにDRMありバージョンで購入していた曲は、差額でアップグレード可能。
  • iTunes Store-Jと、USとで別々に買った曲は、別々にアップグレード可能。

iTunes Plusのデメリット

  • ファイルサイズが大きくなる。
  • DRMフリー版にアップグレードするデータを選べない。全部するか、全部しないか。YES or DIE 🙁
  • 少ない台数のMac+iPodでのみ音楽を聴いている場合には、メリットが目減りして感じられる。
  • DRMありの曲と、DRMフリーの曲とが混在する。

5箇所以上の環境で絶対に音楽を聴きたい訳でもなく、しかも車や地下鉄で聞いたりする分には128から192 kbps程度でも十分で、元々それほど微細な部分が重要なデリケートな曲を多数聞いているのでもなく、CD-Rとしてガンガン焼いてもいない立場には、どうしても今すぐアップグレードしなければならないメリットは、正直少ないかも。

ただ、聞いてしまえば後戻りはできない気もします。少なくとも、これからEMI系アーティストの曲を購入する時は、iTunes Plus版を選ぶと思います。
さて、これに続いて、AmazonがDRMフリーに対応すれば、EMI以外のレーベルにも刺激になるでしょうか。