Macでwmv/avi/mkvビデオを結合して変換するには

macOSが標準ではサポートしていない種類のビデオファイルを、結合(マージ)して、m4vやmp4などのフォーマットに変換できるツール、ff·Worksを紹介します。

macOSでは開けないビデオファイル
macOSでは開けないビデオファイル

wmv/avi/mkvなどのコーデック(圧縮方式)のビデオファイルは、QuickTime Playerでは開けなかったり、Quick Lookでプレビューできません。また、編集できるソフトウェアも限られています。そこで、いろいろなユーティリティーを不定期に探しては試してきました。

条件としては、まずQuickTime Player 7と同じぐらいの簡単な使い勝手で、Webにアップロードせずに、ローカルのmacOSだけ処理が完結できる。エフェクトやフィルターなど複雑な処理は不要で、やりたいのは連結、結合だけ。もちろん、ドラッグ&ドロップでファイルを一括登録したい。できれば5,000円程度で、何よりデベロッパーが信頼できることが重要。それほど無茶な注文でもなさそうなのに、なかなかいいツールが見つからなかったんです。

今回、FFmpegのフロントエンドとして動作するff·Worksを試してみましたが、これが条件にピッタリでした(回り回って、結局、元戻りという感もなきにしもあらず…)。そのまま有料ライセンスも素直に購入!

ff·Works
ff·Works

ユーティリティー系は、罠がいっぱいでハイリスク!

そもそも、ビデオ変換に限らず、なぜこんなにユーティリティーの選定が難しいかというと、実は深刻な理由があるんです。

ファイル復元やウイルスチェッカーにもよくあるんですが、何となく挙動が怪しかったり、開発販売元がはっきりしないツールが珍しくありません。実際、広告をゴリ押ししてくるアドウェアや、個人情報を抜き取るスパイウェア、システムに実害を及ぼすマルウェアが仕込まれていることがあります(大体が中華系…)。

例えば、Filmora9やUniConverterなどのビデオ変換ツールを出しているWondershare社の製品は、過去にアドウェアが仕込まれていたと指摘されています(現在がどうかは不明)。また、Aimersoft社のブランドで出ているツールVideo Converterも、なぜかダウンロードしてインストーラーを起動すると、Wondershareのクレジットが表示され、クレジットカードの認証番号まで含む個人情報を抜き取ることに、同意させられそうになります。

比較記事やランキングは、公平を装いつつ自社製品をよく見せようと、デベロッパー自身で書かれていることも珍しくありません。また、個人ブログを探しても、いいことばかりが書かれている記事をそのまま鵜呑みにはできません。と、危ない目に遭いかけた人柱が、こうして地味に記事を書くしかない…

HandBrakeやVLCはダメなのか?

以前、ビデオのトランスコード用ユーティリティーとして、HandBrakeを紹介しました。素晴らしいオープンソースソフトウェアなんですが、唯一残念なのが、HandBrakeは複数ファイルの結合には対応していないことなんです。で、競合ツールを出しているデベロッパーは、こういう弱点を比較で突いてくる、と。

ビデオプレーヤーの定番VLCも、個別ファイルの変換はできますが、結合はできません。他のツールも、キーフレームの処理が不十分なのか、ブロックノイズが出たり、オーディオがズレてしまうようなこともありました。

ff·Worksは、FFmpegのフロントエンド

今回、私が購入したff·Worksは、FFmpegをGUIで操作するためのフロントエンドです。そもそもFFmpegとは?を軽くおさらい。

FFmpegは、ビデオやオーディオの変換コマンドラインです。同名のプロジェクトで開発され、LGPLまたはGPLライセンスで配布されている、フリーソフトウェアです(投げ銭式任意ドネーション)。プラットフォームを選ばないので、macOSやWindows、Linuxで動作します。

FFmpeg
FFmpeg

macOSの場合は、ターミナルで使えますし、私も実際、一時期使っていました。そうはいってもやっぱり、プレビューを確認したり、メニューで設定したり、ドラッグ&ドロップでコントロールしたいので、ff·Worksという『ガワを被せる』ことで使いやすくするわけですね。