
あまりやりたくなくても、自分のエナジーをセーヴするには、取らざるを得ない手段もあるのです。Twitterのヘイトやデマ、暴言が酷いアカウントをまとめて一括ブロックするChromeの機能拡張、Twitter Block Chainを使ってみたので、その雑感など。
[追記 2023/08/20] E.マスクはついに、X (Twitter)のブロック機能を削除すると宣言しました…移住先探しは続きます :'(
最近、Twitterで(Twitterに限りませんけど)ネガティブツイートを目にする機会って、さらに増えてる気がしませんか?ヘイトスピーチやデマ、クソリプ、フェイクニュース、極右・極左、spam、アフィリエイト、ジェンダー差別、ポルノ、デートマッチング、違法薬物、似非科学、ギャンブル情報など…。そこへさらに、新型コロナウイルスワクチンとウクライナ戦争で、もうお腹いっぱい。
いくら、聖も俗も、清も濁も、混沌の中で流れてくる「ネット上のガンジス河」としてのTwitterでも、ちょっと酷すぎる気がします。一応、報告機能があるとはいえ、Twitter Japanがあの意識ですし… :'( だったら、必要な自衛手段は取らなければ。
Twitter Block Chainはこんなツール
- Chromeの機能拡張(互換ブラウザーChromiumでも動作)、もちろん無料で、macOS/WindowsどちらでもOK。
- ネガティブな任意のTwitterアカウント単体ではなく、そのフォロワーを、まとめて一度にブロックできる。
- ブロックしたアカウントの一覧を、書き出したり、読み込んだりも可能。
- ブロックチェーン技術とは、何の関係もなし(紛らわしいんだけど…)!
Twitter Block Chainはこんな人向け
- ヘイトスピーチや誹謗中傷、クソリプ、デマ、フェイクニュースなどをツイートするアカウントの多さに辟易している人。
- パソコンで(も)Twitterを使うユーザー。
- 普段、Safariを使っている人でも、このためだけにChrome系ブラウザーを使うのはアリ。
Twitter Block Chainのココがいい!
- 一つずつちまちま手作業することなく、まとめてアカウントをブロックできる。
- SidekickやEdge、Brave、SRWare Ironなど、Chrome系ブラウザーで使える。
Twitter Block Chainのココは要注意
- TwitterのAPIの仕様変更のためか、使い勝手が予告なく変更される。
- ネガティブ度合いのしきい値を設定できないので、対象になるアカウントはすべてブロックしてしまう。無関係もしくは無邪気、リテラシーが低いだけ、監視のためにフォローしているアカウントまで巻き込んでブロックしてしまうことが避けられない。
- ブロックするアカウントが
多いと多くなくても、Twitterが一時的に利用制限されてしまう(500を越えた分はすべてエラーとしてスキップされる)。Webブラウザーのキャッシュをすべて削除し、一旦終了する必要あり。 - Twitter本体のブロックやミュートとは連動しない。すでにブロックしているユーザーは、ブロック済みとしてスキップされる。
- ブロックしたアカウントの一覧はエクスポートできるが、アイコンがないので文字列でしか認識できない。
- Safariでは使えない(最後を参照)。機能拡張の変換も試してみたが、今のところ動作しない。
- アカウントの大量ブロックによって、自身のソーシャルネットワークのエンゲージメントやソーシャルスコアが一時的に下がる可能性もある。
- 企業や公共性が高いアカウントでは、ブロックの基準や管理が難しいので、使用には注意を(サードパーティーサービスのミュートやフィルタで処理が妥当か)。
Twitter Block Chainの使い方:基本
- Twitter Block Chain機能拡張をChromeにインストールする。
- ブロック対象のアカウントを表示し、その「フォロワー」一覧を表示する。
- Twitter Block Chainを起動し、3つ並ぶボタンの一番上[Run Block Chain]ボタンをクリックする。


- しばらく待つと、ブロック処理が完了する。
- ブロックしたアカウントのリストを読み書きする場合は、[Run Export Chain][Run Import Chain]ボタンで操作する。ブロックしたアカウントの一覧は、機能拡張を右クリックして「オプション」で確認。
- Twitterが一時的に利用制限されてしまうので、Chromeを再起動!



Twitter Block Chainの使い方:オススメ
Twitter Block Chainを使うと、API制限にでも引っかかるのかBOT対策なのか、一度にブロック処理するアカウントの数に関係なく、Twitterが一時的に利用制限されてしまうことが時々ありました。ログアウトやリロードすらできなくなってしまう状態です。HootSuiteのような、サードパーティーサービス経由だと、そのままTwitterを使い続けられるようです(ただし、これがまた変更されている可能性については前述の通り)。
条件を変えていろいろやっているとアタックではないかと疑われ、以下のように『お前、本当に人間か?証明しろ!』アラートが表示されます。この手続きが終わらないうちは、Twitterを開いている他のデバイスでも一時的に操作できなくなってしまいます。



そこで、試行錯誤の結果、今はこういう使い方に落ち着きました。
- 内容が目に余るツイートを見つけたら、Twitterの機能で報告しておく(Twitter Japan仕事しろ!)。この程度なら、Twitter Block Chainまでは使わない。
- もし、そのアカウントが日常的にヘイトスピーチやフェイクニュースをツイートしていて、フォロワーが多ければ、Twitter Block Chainを使う。Twitterに報告すると同時に、Twitter Block Chainを使う準備として、アカウントのURLをテキストエディターなどに適当にメモしておく(複数メモした場合は、フォロワー数が多いだろう順に適当に並べて上から機械的に処理しています)。
- メインで使っているデバイスとは別のデバイスで、デフォルトではないWebブラウザーを開き、Twitterにログインする。私の場合、メインで使っているSidekickではなく、Braveを利用しています。
- 対象アカウントのフォロワー一覧を開き、前述の手順でTwitter Block Chainを走らせる。
- 前述のエラー画面になるので、Webブラウザーの履歴やCookie、キャッシュをすべてクリアし、ブラウザーを終了させる。
- もし、自分が関心があるツイートをタップして、そこにブロックしたアカウントがぶら下がっている場合は、前後のコンテクストを確認して、ブロックを解除したり、ミュートに変更することも検討する。
- Twitter Block Chainは、どんなに使いたくても1日1回に留めておくのをオススメ。ヘイトやフェイクアカウントをわざわざ検索してまで追いかけず、精神安定のためには適度にスルーしておく。忘れてしまうのも手。
