デジタルハリウッドでWebライティング講義

ヘッダ写真、真に受けないでくださいね。あくまでイメージですから。
デザインやプログラミング、3DCGなど、クリエイティブスキルを学習する専門学校「デジタルハリウッド福岡校」。同校で2008年8月から続けさせてもらっていた、「コピーワーク」の講義ですが、息切れしそうになりながらも、何とか無事に全日程を終了しました。職員やティーチングアシスタント、生徒の皆さん、ありがとうございました。

授業としての「オモテ」の時間はわずかでしたが、「ウラ」の準備と後処理には、その何倍もの時間が掛かってしまいました。というのも、このコピーワーク講義の内容が、既存のマニュアルやスクリプトが何もないゼロの状態から作らなければならなかったから。そのため、スクリプターとしてはもちろん、大道具・小道具からMC、パフォーマーまで兼ねることになったようなものです。

しかしそのおかげで、非常に自由に構成・進行させていただきました。私がやることなので、どうしてもいつものクドさ・ユルさ・えげつなさの3点セット、その上スピードが速めという、かなり異色のライヴショーになってしまいました。事務スタッフの皆さんにおかれましては、それをよくぞ許してくださいました(決して許されてはいなかったりして…)。

具体的な内容としては、コンピューターやソフトウェアの使い方という、普段提供しているインストラクションやトレーニングとは違い、広告を制作する上での考え方や文章化、もっというとアイデアの広げ方や構成について、いくつかのポイントを解説しました。しかし、ちょっと申し訳なかったのは、優秀なコピーライターでもない私ごときがコピーワークを語ることそのもの…。


話せることが何もないわけではないんですが、誰かに「教える」ということについては、ずっとある種の違和感を感じていました。相手に何かをきちんと伝えるためには、まず自分が咀嚼しなければ始まらないのは当然のこととして、説明しようとすること全てが自分に返ってくる心苦しさが少なからずありました。『じゃあ、自分はそうできているのか?』と。

しかしそんな、人に教えることの矛盾や恥ずかしさをどうにか誤魔化せたのは、自分に新しい刺激を与えられるチャンスかも!という好奇心のおかげ。今まで、ビジネスセミナーやカンファレンス、インストラクションの経験は多少あっても、専門教育機関で定期的に人に指導することはありませんでしたから、新鮮な機会だったことは間違いありません。すぐに怠けてしまいそうな自分に対しての、トリガーでした。

受講者の皆さんは、学習意欲に溢れている人たちばかりでした。決して安くはない授業料と、貴重な時間を割いて参加している訳ですから、当然といえば当然です。配付資料を先にパラパラめくって勝手なことをやったり、退屈そうにケータイでピコピコやったり、誰一人うなずくことのないテンションの低いビジネスプレゼンなどとは、遙かに違いました。その真剣な雰囲気には、私の方がいつも適度な緊張感を覚えました。

毎回、受講者には講義終了後にアンケートを書いてもらい、そのコピーを受け取って読ませてもらっていたのですが、これはいわば広告でいうところの「効果測定」そのもの。当然、オーディエンスのリアクションは毎回気になっていました。いつも、ドキドキした気分を抱えたままは帰れないので(チキンですから)、天神界隈の喫茶店に入り、2時間喋った喉をドリンクで潤しながら、恐る恐る読んでいました。さて、総合評価やいかに!?

そんな私が講義を終えて再認識させられたことが2つあります。

一つは、『やっぱり何か学ぶのは楽しい!』ということでした。いつも感じるんですが、誰かに何かを教える立場になったとき、それはただ一方的に教えるのではなく、一緒に学ばせてもらっている感覚なのです。そしてもう一つは、『ライヴの刺激と温度感が素晴らしい!』ということです。講義の様子は全て、欠席者のために録画されるのですが、プレゼンスキルのトレーニングの時のように、自分が喋る動画をもう一度自分で見なければならないとしたら、ショック死してしまうかもしれません。やはりナマでしょう、ナマ!画面を挟まないインタラクションの醍醐味を毎回感じていました。


とにかく、受講者の意識にほんのわずかでも、何かプラスの痕跡を残すことができたなら、まんざらでもなかったのかも…と思っています。影ながら、彼ら・彼女らのさらなる成長を願わずにはいられません 😀