Facebookアカウントの削除は思いとどまったものの個人投稿を全削除した

年末に間に合わなかった大掃除として、Facebookの個人ウォールの投稿をほぼすべて削除しました。2008年の最初の投稿を1つだけ残していますが、このブログ記事へのリンクは固定表示で貼るかもしれません。

いつかはすべきことにも関わらず、面倒臭がって後回しにしてきただけなので、『折角、あんなに投稿してきたのに…』といった迷いは何もありませんでした。バックアップしたいとも思わなかったので、投稿がいくつあったのかも数えることもなく、ただ淡々と削除しました。

これは、発作的な行為ではなく、ここ数年ずっと考え続けてきたことです。分断と格差、差別、対立を煽るプラットフォーマーに積極的に餌を与え続けることが、自分にとって正しい行為だとはどう考えても思えないんですよ。『虎に餌をやっている時、実は餌はお前の肉親や友達、自分自身じゃないのか』問題とでもいうか。もちろん、プラットフォーマー側にとっては削除でも何でもないのも承知の上の処置でした。

Facebookに限らず、ソーシャルプラットフォーマーの功罪については、いろいろな情報を見て、読んで、聞いて、現実なり背景をある程度知っていく中で、単に人が集まっているとかつながっていったり、情報が拡散される、モノやサービスが売れるというプラス面の理由だけで、無邪気に留まり続けるのは、あまりにも無責任だと感じるようになりました。そのサービスなりアプリを利用することが、間接的にでも分断と格差、差別、対立を煽ることにつながっている以上、大きなマイナスのリスクに目を向けない振りをして、使い続けることができなくなってしまいました。

投稿を削除してすっきりしたFacebookのウォール
投稿を削除してすっきりしたFacebookのウォール

これはちょうど、新疆綿のUNIQLOの服がどれほど品質とコストバランスがよかろうが、呑気に袖を通す気にはなれないし、まして大切な人に勧めたりできないのと同じです。『知らなかったんだから仕方ない』のは、知らなかったこと自体が罪だともいえますし、じゃあ知った上でどうするのか?『モノに罪はない』と言い訳するのは、クリスマスプレゼントの4℃のアクセサリーがメルカリで大量出品される時期などにもよく見る、定番フレーズですよね 😛

Facebookの投稿は、他のソーシャルネットワークとのクロスポストはほぼしていなかったので、Facebookでだけのオリジナル投稿がほどんとでした。それでも、古い写真を整理する時のような、懐かしさで手が止まってなかなか進まないといったことは、何もありませんでした。

投稿の複数削除は、ウォールの「投稿」に表示される[投稿を管理]ボタンをクリックし、削除したい日付の投稿を選びます。一度にわずか50ずつしか削除できないのと、キャッシュのタイミングなんでしょうか、すぐには削除が反映されず時にはエラーになったりと、決して投稿が多くはなかった私ですら思った以上に相当な手間でした。タグ付けされた写真が1つでも含まれていると、削除できなかったりするのが面倒でした。

Facebookで複数投稿を削除するのは非常に手間
Facebookで複数投稿を削除するのは非常に手間

また、挙げ句の果てに、大量削除を思いとどまらせるように、削除機能が一時ロックされる始末…。仕方なく、投稿を一つずつゴミ箱に移動したり(削除されるのは30日後だし![OK]ボタンがreturnキーでヒットされないし!)、日にちやデバイス、ブラウザーなどもいろいろ変えながら、就活前の学生のように、しかし落ち着いて淡々と地味な作業を繰り返しました。

他者のFacebookページや広告を管理するにはどうしても必要なので、まだアカウントを削除するには至っていません。Horizon Workroomsにも大いに興味はありますが、メタバースはここじゃなくていいです。ただ、FacebookとFbメッセンジャーのiPhoneアプリはかなり以前に削除していました(バッテリー消費が激しいのも理由の一つ)。今後の自分のFacebookでの投稿は、仕事関係のFacebookページと雑多なInstagramだけに制限していく予定です。他者への[いいね!]もたまには、ね。自分ができるささやかな抵抗として、徐々にデトックスしていこうかと思っています。

もちろん、じゃあTwitterがまともか、TikTokがエシカルか、Nianticが正しいのか、今さらSecondLifeやmixiかというと、そんなことはまったくありません。積極的に選びたいいいモノがない場合は、よりクズ度が低いオルタナティブを消極的にでも選ばざるを得ないというだけです。分かりやすい二項対立に陥るのは、単に依存先が変わるだけ。矛盾と忸怩たる思いを抱えつつ、常に他の選択肢を模索するようにしないと、プラットフォームを使うのではなく、使われるという点は、常に注意しておかなければなりません。

ということで私は引き続き、TwitterTumblrTelegramなどにいます。見ず知らずの方にフォローいただいたり、声を掛けていただけるのは、いつでもウェルカム!とにかく、ブロックチェーンのソーシャル、早く!