
昔、ショップの店頭でカスタムのキーボードを『マシンに繋いで試してみたい』と言ったら、店員から『キーボードなんて、どれも一緒ですよ…』との答え。チッチッチッ…分かってないねぇ、Mくん。
キーボードは、メーカーや構造ごとにかなりの違いがあります。原稿書き用、コード書き用、ビデオ編集用、目的ごとのチェックポイントもあるでしょう。入力装置として人の指が直接、毎日触れるところなので、ストレス無いのは当然として、自分の手にしっくり来るモノを選びたい訳です

以前、同時期に3種類以上のAppleキーボードが揃う機会がありました。一番上は、Apple Keyboard (JIS) M9034J/A:最初の白いIntel iMacなどの機種に付属していた、キートップが凸になっているモデル。秋葉原で程度の良い中古を見つけて、かなり長い間悩んだものの、結局買いませんでした…ちょっとだけ後悔。真ん中は、その後から使われ出した、薄いアルミの有線モデル:Apple Keyboard (JIS) MB110J/A。一番下が、そのUSキー配列版:Apple Keyboard (US) MB110LL/A。Apple StoreではBTOで選択可能。
Appleは、キーボード発売のたびになぜかキー配列が変わり、ユーザーのブーイングの種になってしまうという歴史があります。また、ぜいぜいケーブル/ワイヤレスか、キーパッドの有無ぐらいしかラインナップにないので、選択肢の幅がありません。
Apple Keyboard (JIS) M9034J/A
Pros 🙂
- キーストロークが深くて確実。
- カチャカチャ、いかにもキーを打ってますというサウンド。
Cons 🙁
- 一般にはもう販売されていないため、秋葉原系の店舗で程度のいい製品を探すしかない(新品はまず入手困難)。
- キーの隙間にゴミがたまりやすい。
- 薄っぺらい下記2種よりは、もう少しデスクスペースが必要。
- 新しいアルミモデルとはデザインがマッチしない。
Apple Keyboard (JIS) MB110J/A
Pros 🙂
- 薄くてコンパクト、斬新なデザイン。
- ミュージック.appなどのコントロールが可能なキー。
- 静かなキー打音がいいという人も。
Cons 🙁
- またキー配列やサイズが変わった!特にoption、control、caps lock。
- それに伴って機能も変更に。例えばDashboardもF12からF4へ変更。
- キーストロークが浅い。
Apple Keyboard (US) MB110LL/A
Pros 🙂
- キートップにかな刻印が無いためスッキリ。
Cons 🙁
- returnキーが小さい。
- かな/英数切り替えのキーが無い。
- カバーなどのサプライが入手しにくい。
ちなみに私が今、メインで使っているのは、iMacに付属のApple Magic Keyboard 日本語(JIS)そのまま。珍しく、カバーも何も付けずに裸のままで使っています。時々、ひっくり返してゴミを落とすぐらい。この薄型のキーボードを何世代も使ってきて、製品も改良されてきたためか、キータッチも特にストレスは感じていません。若い頃のように、カコカコ強めのストロークで打ち込む力がなくなったのかもしれませんが…
できれば、「Happy Hacking Keyboard」シリーズや、自作のカスタマイズキーボード(ショップに足を踏み入れて、沼の淵を覗き込んだことはあります)など、もうちょっと他のキーボードにも浮気してみながら、自分に合う一品に出会いたいところです。