『タミオー日記 1+2 インド・アジア編』Tamioo

衝撃的なこの本とは、新東京美術館のミュージアムショップで出会った。

その時は手にとってページをめくってみただけだったが、どうも気になって、後日Twitterでご本人に声をかけ、オンラインで注文して手に入れた。これほど欲しくて入手した本は、最近無かった気がする。

ちなみに、私が買ったのは、在庫と送料が決め手の「タコシェ」さん。
http://tacoche.com/

これは、いわばロックンロードダイアリーだ。著者がアジアを放浪した時の日記がそのまま、上海で印刷されている。一部の印刷はズレて、細かい字は潰れ、見開き中央部分は見えないし、誤字脱字も何のその。びっしり描かれたスケッチや、貼り付けられたら現地の印刷物やゴミが、これまたいい味を出している。

流通に乗っていないため、バーコードもない。それでも、私のような物好きは少なくないらしく、旅ごとに発売された1号と2号は完売し、この二つが合体した版が作られるに至ったほどだ。

グローバルなのにニッチなコンテンツが、強烈な魅力を放っている。一緒に旅しているかのように、アジアの熱気と著者の息遣いを感じる、アンプラグドなライヴ感溢れる一冊だ。