専門学校の「編集企画基礎」授業で紹介して社会人にもきっと役立つ本60冊

2021年の4月から、専門学校九州ビジュアルアーツさん(福岡市博多区)に毎週数時間、非常勤講師としてお邪魔していましたが、それが2022年2月初旬で終了しました。授業では毎回、その時々で取り上げる内容の参考になりそうな新旧の本(一部映画)を紹介していたので、その一覧を自分のメモを兼ねてここに公開しておきます。きっと、社会人の皆さんにも役立つ本もあるはずです。

私が担当した授業のテーマは「編集企画基礎」でした。授業が60回だったので、60冊。メディアやコンテンツ制作、ライティングに関する基礎スキルを身につけることを目的として、テキストの取り扱いや記事作成、取材を解説しました。また、ライティングに深く関係するコミュニケーションやアイデア、プレゼンテーション、プランニング、ブランド、マーケティングなども。さらに、コンテンツの制作に直接関わらなくても必須の基本ノウハウとして、デバイスやセキュリティー、マネージメント、ファイル管理なども扱っていました。

中には、他所から見れば、若い学生それも専門学校の授業にはあまりそぐわないものもありましたがw 目的とその時々のテーマや社会情勢などに合わせてチョイスしたつもりです。

読書ブーストツール兼蔵書管理としてのWeb本棚

紹介した本は新旧が入り交じっていますが、そもそも私は本を読む速度が遅くて、積ん読も順調に増え続けています。それでも、自主的に設定した『毎回必ず本を1冊紹介する』という目標は、想像以上に適度なプレッシャーとして機能しました。週に2回の授業なので、毎月8冊強。人間、切羽詰まらないとなかなか本気にならないものです。もちろん、読んだ結果、授業では紹介しなかった本もいくつかありました。

私はもう、物理パッケージの管理をできるだけしたくないので、数年前から電子書籍メインにシフトしています。新刊が出てすぐ買って読む場合もあれば、電子書籍化を待って買ったり、AmazonやDMMのキャンペーンでまとめ買いしたり、いつまでも電子版が出ないので消極的に古本を買ったり。しばらく前までは、紙の本も片っ端から断裁してスキャン—いわゆる自炊をしていました。さらには他炊と呼ばれる、一連の作業を外部委託できるサービスも利用していましたが、風当たりも強くなって次々と閉鎖に追い込まれました。自分でわざわざやるのもやっぱり面倒臭くなってほったらかしているうちに、ScanSnapの方が劣化で死んでました :'(

酷いのは、紙版をずっと前に買っていたのに読まないまま忘れた揚げ句、同じ本の電子版も買ってしまったりすることがあること。一体、何をやってるんだか…。そこで蔵書リストとして、本棚Webサービスであるブクログ booklogに登録して公開しています。

以下でリストアップした本も、すべてブクログにあります。それぞれの本の簡単な書評は、授業の振り返りとして手元にはメモしているので、ブクログにコメントしたり、ここのサイトで書いていくつもりです。

専門学校の「編集企画基礎」授業で紹介した本

ブクログ booklogの本棚をアレンジ
ブクログ booklogの本棚をアレンジ
  1. 子どもが体験するべき50の危険なこと/Gever Tulley, Julie Spiegler 著
  2. 誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち/スティーヴン・ウィット 著
  3. 2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ/ピーター・ディアマンディス、スティーブン・コトラー 著
  4. 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義/ティナ・シーリグ 著
  5. 女子高生アイドルは、なぜ東大生に知力で勝てたのか?/村松 秀 著
  6. シチズンフォー スノーデンの暴露/ローラ・ポイトラス 監督
  7. 「ない仕事」の作り方/みうらじゅん 著
  8. After GAFA 分散化する世界の未来地図/小林 弘人 著
  9. SNSで夢を叶える ニートだった私の人生を変えた発信力の育て方/ゆうこす 著
  10. 人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ/ロバート・フルガム 著
  11. 嫌われる勇気/岸見 一郎 著
  12. ペンタゴンペーパーズ/スティーヴン・スピルバーグ 監督
  13. 広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。/本田 哲也、田端 信太郎 著
  14. よい謝罪/竹中 功 著
  15. 13日間で「名文」を書けるようになる方法/高橋 源一郎 著
  16. 日本一「ふざけた」会社のギリギリセーフな仕事術/シモダテツヤ 著
  17. アイデアを盗む技術/山名 宏和 著
  18. 今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則―『ジャイアントキリング』の流儀/仲山 進也 著
  19. プレゼンの極意はマンガに学べ/三田 紀房 著
  20. 一九八四年/ジョージ・オーウェル 著
  21. FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣/ハンス・ロスリング 著
  22. 音楽が未来を連れてくる—時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち/榎本 幹朗 著
  23. 聞く力―心をひらく35のヒント/阿川佐和子 著
  24. 誰がハマーショルドを殺したか/マッツ・ブリュガー 監督
  25. 結局、仕事は「言い方」しだい/齋藤 孝 著
  26. キャスターという仕事/国谷 裕子 著
  27. わかりやすさの罪/武田 砂鉄 著
  28. 伝わる・揺さぶる! 文章を書く/山田 ズーニー 著
  29. ことばおてだまジャグリング/山田 航 著
  30. 第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい/マルコム・グラッドウェル 著
  31. あなたは「言葉」でできている/ひきた よしあき 著
  32. プレゼンテーションzenデザイン/ガー・レイノルズ 著
  33. 売れる! ネーミングの発想塾/齋藤 孝 著
  34. 予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」/ダン・アリエリー 著
  35. クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。/鷹野 凌 著
  36. 由宇子の天秤/春本 雄二郎 監督・脚本・編集・プロデューサー
  37. 20歳の自分に受けさせたい文章講義/古賀 史健 著
  38. ハリウッドストーリーテリング/田中 靖彦 著
  39. 生き抜くための俳句塾/北大路 翼 著
  40. スウェーデン式 アイデア・ブック/アイデア・ブック2/フレドリック・へレーン/テオ・へレーン
  41. コクヨの5ステップかんたんロジカルシンキング/下地 寛也 著
  42. 青い象のことだけは考えないで!/トルステン・ハーフェナー 著
  43. 問題解決に効く「行為のデザイン」思考法/村田 智明 著
  44. STEAL LIKE AN ARTIST “君がつくるべきもの”をつくれるようになるために/オースティン・クレオン 著
  45. 時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。/和田 靜香 著、小川 淳也 取材協力
  46. 取材・執筆・推敲―書く人の教科書/古賀 史健 著
  47. 私とは何か 「個人」から「分人」へ/平野 啓一郎 著
  48. 考具 ―考えるための道具、持っていますか?/加藤 昌治 著
  49. 伝わる文章の書き方教室 書き換えトレーニング10講/飯間 浩明 著
  50. 深夜薬局 歌舞伎町26時、いつもの薬剤師がここにいます/福田 智弘 著
  51. 1日のタスクが1時間で片づく アマゾンのスピード仕事術/佐藤 将之 著
  52. 大きな魚をつかまえよう―リンチ流アート・ライフ∞瞑想レッスン/デイヴィッド・リンチ 著
  53. やっぱり、それでいい。: 人の話を聞くストレスが自分の癒しに変わる方法/細川 貂々、水島 広子 著
  54. シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略/洞田貫 晋一朗 著
  55. しょぼい起業で生きていく/えらいてんちょう 著
  56. 新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング/唐木 元 著
  57. アイデアのちから/チップ・ハース 著
  58. 神・文章術 圧倒的な世界観で多くの人を魅了する/フミコフミオ 著
  59. ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか/ピアーズ・スティール 著
  60. 「読む」って、どんなこと? /高橋 源一郎 著

もし、以前のデジタルハリウッドのように、社会人向けだとか、ライティングやデザインなどよりクリエイティブ寄りのシラバスなら、当然、違う本を紹介します(そもそも、Z世代の授業に関係ないというより、むしろ教育上不適切かもしれない作品も多数登録してますが…)。

また、皆さんのオススメの本があったらぜひ教えてください!