ChatGPTを仕事で使うヒントや注意点についてワークショップを開催した

「仕事で使うChatGPT」をテーマに、ディレクターやプランナー向けにオンラインワークショップを開催しました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。キャンセル待ちの皆さんは、またの機会にでもぜひ。今回は、その時使った資料を共有しつつ、軽く振り返ってみます。ちなみに、よくありがちな内容を全部ChatGPTで作ったりはせず、人力でしたw

試行錯誤しながら、ChatGPTを徐々に仕事に使ってみて

専門学校でのクリエイティブの授業を終えたことについて、ChatGPTと対話しながら書いた2月の記事を最後に、このサイトの更新が2ヶ月以上途絶えていました。

実はこの間、生成AIサービスを一部に使ったアイデアや文章を、少しずつですが本格的に仕事に使い始めていました。毎日のように目まぐるしい技術革新が続く中、ChatGPTやPerplexity、Notion、Bing+GPT、Catchyなどを使いながら、試行錯誤を続けていたんです。もし、教育機関で今期のシラバスを設計するなら、間違いなくジェネレーティブAIを念頭に全体を再設計し直したでしょう。

そんな中、以前からご縁があった、人材派遣コンサルティング企業のエイクエントさんからお声掛けがあって、久しぶりのパブリックイベントでワークショップを開催することになりました。

「仕事で使うChatGPT」ワークショップ
「仕事で使うChatGPT」ワークショップ

いろいろな制限もあって、残念ながら十分なワークショップにはなりませんでしたが、その時点でのリアルな体験と最新情報は、反映できていたと思います。当日使った資料は、一部、後からこれだけを閲覧してもある程度意味がわかるように編集して、SlideShareで公開しました。興味がある方はご覧ください(もちろん、テクニカルな部分の一部はもうすでに古くなっています)。

私が実感している、ChatGPTを仕事で使う上でのヒント

上記のスライドから一部を抜き出してみましたが、私はGPT-3からいろいろなサービスを試してきました。日本語がボロボロなことはわかっていても、何れ今のような革新的な技術が登場するだろうということは、素人でも理解していたからです。ただ、GPT-4が登場するのは早くても夏頃だと思っていたのが、想像以上に速く、しかも超強烈でした。

ChatGPTに限らず生成AIは、すべての仕事が何らかの影響を受けるほどの衝撃です。iPhoneやインターネット登場のレベルだともいわれますし、無関心でいたとしても、誰も無関係ではいられません。プロンプトやパラーメーターのテクニックも重要ですが、仕事で使う上で必要なことは、組織内外の調整や合意形成、批判的思考(クリティカルシンキング)、そして正しいナレッジです。

過度に踊らされたり、忌避する必要はないと思います。ただ、今までできなかったことができるようになる反面、論理的な言語化や、明確な指示スキルの価値が再認識される印象を強く持っています。インターネットやソーシャルメディアの登場の時もそうでしたが、「AI vs 人間」ではなく、「AIを使わない人・使えない人 vs AIを使いこなす人・助けてもらう人」という構図になる予感がますます強くなっています。


ちなみに、この記事のヘッダ画像は、当日は使っていないStable Diffusionで生成した画像です。私自身、テキストに限らずグラフィックスでも、生成AI周りのナレッジやテクニックは引き続きアップデートしています。上記の資料も、作っている途中から内容が古くなるほどでしたが、マスターファイルは今も更新を続けています。

また機会があれば、生成AIを実際に仕事で使っていたり、使おうとしている皆さんとも、いろいろな情報や知恵を共有したいと思っています。クリエイティブやマーケティング関連のパートナーシップも大歓迎です。どうぞお気軽にお声掛けください。私も、いろんな皆さんに声を掛け続けていきます。