日本語46音で言葉遊びの詩を作るパングラム『夏の夜 遅くに』

パングラム pangram という言葉遊びを知っていますか?ギリシア語で「すべての文字」を意味する、誰にでもできるシンプルなゲームです。ルールは簡単で、日本語なら「あ」から「ん」までの46文字(50音から、や行の「い」「え」、わ行の「ゐ」「ゑ」を除いて、濁音や拗音などは無視)を1回ずつ使うだけ。一部を漢字やカタカナに変えてイメージしつつ、それらしい文章を作りだします。

ただ、使える文字が限られる最後に近づくほど、『これだと意味が通らないから、あっちとこっちを入れ替えて…でもそうすると、元の意味と変わってしまってバランスも取れないし…基本になるこの単語だけは使いたいから残すとして…一字どうしても余る!』という状態になり、難易度が上がります。でも、そうやって頭を悩ませ続けた後に完成すると、自分でも思ってもみなかった世界観が拡がります!

久しぶりにやってみて、今の季節にピッタリな世界を描いてみました。

なつのよる おそくに
ち すてた いわぬゆめもまねき ひとりふれ
けさ うみへかえらせ
やはんころ ほしをあむ

夏の夜 遅くに
地捨てた 言わぬ夢も招き 独り触れ
今朝 海へ還らせ
夜半頃 星を編む