使ってるMac用ユーティリティーも晒す10選:21年7月版

私が定番で使っているMac用アプリケーションに続いて、Mac用ユーティリティーもご紹介します。こっちはちょっとした変化がありました。

去年との違いは、Apple M1 MacBook AirとmacOS Big Sur 11.0の環境が加わったこと、そして何よりリモートワークが増えたことです。今はまだこれらの環境を使っていない人や、リモートワークの時間が多くない人にも、今後のアップグレードや乗り替え、ワークスタイルの変化を考える上で参考にしてもらえれば嬉しいです 😉

リストは、大まかに以下のような条件で整理しています。

  • 単に私の利用頻度や重要性の高い順で、優劣は意味しません。
  • 「デスクトップアプリケーションもiPhoneアプリもあるWebサービス」は、一番iPhoneで使っていれば、別の記事で紹介します。
  • 「10選」とはいっていますが、同じような機能かつ利用頻度のツールを一つにまとめているので、10点以上になっています。
  • macOS標準のユーティリティーは対象外(例:プレビュー/ターミナル/Automator)。ライティング用のツールとメッセンジャーも別記事で。
  • 各製品名の後ろに付けたマークの意味は以下の通りです。
    M:Apple M1にネイティブ対応
    U:Universal(Apple M1とIntel両用)
    I:Intel版(Apple M1には、Rosetta 2経由で対応)
    P:有料版(買い取りやサブスクリプション、ドネーションなど)

オススメユーティリティー 10選

ちょっとした仕事を処理してくれて、かゆいところに手が届く便利なツールは、仕事にもプライベートにも欠かせない存在です。使い込んでいるうちに手に馴染んで手放せなくなるのは、まさに自分の道具です。

1.Optimage[I][P]:画像最適化

毎日ではないにしても、ほぼ毎週使っている画像最適化ツールです。画像の見た目はできるだけ劣化さないようにしつつ、ファイルサイズを小さくできるユーティリティーです。私の環境ではもう完全に定番になりました。複数ファイルをドラッグ&ドロップで一括処理できますし、動作もそれなり。

この一年、高画質なデジカメ写真をほとんど撮影していないとか、ビデオを撮っていないというのもありますが、大満足。欲をいえば、Apple M1ネイティブ対応してくれると、もっと快適なはず。

2.GPG Suite[U][P]:セキュリティーツール

暗号化ツールがまとまったスイート製品です。メール.appにプラグインとしてインストールして使うGPG Mailを筆頭に、公開鍵と非公開鍵を管理するGPG Keychainなどがパッケージされています。つまり、メールを使う以上、毎日使っているユーティリティーです。

ただし、去年の1位からランクダウンさせました。これには事情があって、一部の取引先から『急に、おたくのメールが迷惑メールに判断されるようになってしまった』という苦情が来て、その原因がどうもこのGPG Suiteの認証ファイルだったようなんです。サポートに問い合わせしつつ、しばらくオフにして様子見していたうちに、何となく解決はしましたがモヤる…

3.Audio Hijack[U][P]:オーディオ録音

この一年で利用頻度が格段に上がったのが、この録音ユーティリティーです。Google MeetやMicrosoft Teamsで会議をしつつ、Webブラウザーから出るオーディオやMacのシステムサウンドに、自分の発言もまとめて、または別チャンネルとして録音できる便利なツールです。

Webブラウザーやアプリケーションの組み合わせも「セッション」として管理できるので、オンライン授業でも活躍しています。ただ、Apple M1 Mac+macOS Big Sur 11.0でアップデートするのがちょっと面倒な点だけは要注意。

4.NeoFinder[U]:ファイルカタログ

一年前はランク外だったツールが、いきなり上位へ。NeoFinderはいろいろなフォーマットのファイルをまとめて管理できるツールです。多数のファイルとフォーマットを扱うクリエイティブワークには、もはや不可欠な存在となりました。思わず連載の記事を書いたほどですもん!

同じような機能を持つEagleFilerを一瞬、試したことがありましたが、扱えるのが 画像メインなことと、カタログの内部にファイルをコピーするため、すぐにアンインストールしました。NeoFinderにも不満な点がいろいろあるので、今もより使いやすいツールは引き続き探しています。

5. mmhmm[U]/xpression camera[U]/CamTwist[I]:仮想カメラ

オンライン授業やビデオ会議、オンラインセミナー、ライブイベントの頻度が増えて、これらのツールを使う機会が本当に増えました。マイクやカメラ、ライト、背景スクリーンを揃えたくなるほど。

仮想カメラや仮想オーディオはSafariでは使えないので、FaceTimeカメラに映ったそのままの様子が流れてしまって、とても困りますw わざわざ別のWebブラウザーを使う大きなインセンティブになっています。

6.AppCleaner[U]:アプリケーション削除

定番という意味では、地味ながらすべてのMacに入れて使っていますし、あって当たり前の定番ツールです。これは、必ずしもアンインストーラーでは削除できない、アプリケーションの関連ファイルもまとめて探し出して削除できるユーティリティー。システムのメンテナンスに不可欠な、クリーニング用のツールです。

AppCleanerで削除できないファイルは、ターミナルもしくは手動で探し出して削除。

7.ff•Works[U][P]/HandBrake[U]/VLC[M]:ビデオツール

Mac用の簡易ビデオ編集ツールとして、ff•Worksの利用頻度が上がりました。ffmpegのフロントエンドとして動作するので、とにかく動作が軽いのが嬉しい。複数ファイルを結合したり、バッチ処理にも対応しているので、手軽なビデオ編集・変換ツールとして手放せません。オンライン授業のビデオアーカイブの簡単な処理によく使いました。

HandBrakeも引き続き愛用しています。ファイルを結合する必要がない場合は、こっちも便利。また、ビデオプレーヤーのVLCは、最も速くApple M1にネイティブ対応したユーティリティーの一つです(Intel Macの対応の時も速かった記憶が)。これも、再生だけでなく、変換機能を使うこともあります。

8.Renamer[I][P]:ファイルリネーム

これももう、定番中の定番ツール。ファイルやフォルダの名前の付け替えや、自動連番を簡単に処理できるユーティリティーです。一年前からランクが下がったのは、単に他の利用頻度が上がっただけで、無くてはならないツールであることは変わりません。マシン負荷も大きくないので、Rosetta 2経由でも問題なし。

9.The Unarchiver[U]:圧縮ファイル展開

メールにZIPファイルを添付するPPAPを私が嫌っているからなのか、時流なのか、スマホネイティブなユーザーの影響か、ファイルを圧縮する文化が徐々に減っている気がします。そのためか、このツールの利用頻度は確実に減りました。しかし今もあったら便利な道具の一つ。

10.CyberGhost VPN[U][P]:VPN

新しいVPNツールとして導入しました。外出の機会自体が減ったので、使う機会はまだそこまで多くはありませんが、いつでもすぐに使えるようにMacBook AirとiPhoneでスタンバイ済み。飲食店や駅、会議室のWi-Fiは、大体がセキュアじゃないですからね。


タフな時代ですが、環境や働き方が変わっても、何とか工夫しながら乗り切っていくしかありません。これ以外の便利なユーティリティーも、常に探しています。オススメがあったら、ぜひコメントやソーシャルネットワークで教えてください 😉