

前回は、Adobe Document Cloud(以下DC)を使う話をしました。Adobeの電子サインサービスはAdobe Sign(旧EchoSign)と呼ばれていて、実は、Adobe DCかCreative Cloud(以下CC)を使っていれば、自動的にこれも使えるんです。というか、Adobe DCの中心機能の一つ。
Microsoftのサービスにも統合できたり、Acrobatと組み合わせて使ってビジネスで威力を発揮する、電子サイン専用のサービスです。また、モバイルアプリもあってとても便利なので、今回はこの辺りを中心に紹介しましょう。
Adobe Signはこんなサービス
- Adobeファミリーの、というよりAdobe DCの一部。CCユーザーも、追加コストなしで使える。
- Microsoft、Salesforceなどのソリューションに統合。
- チームで署名の依頼や、状況確認できて便利。もちろん署名データやステイタスはAdobe IDで同期。
- WebサイトやツールのUI、アプリなど、リソースがほぼすべて日本語化されていて安心。
- サポートが、メール以外に電話、チケット、チャットと豊富。
- これだけを利用する場合は、プランごとに1,580円/月、3,882円/月など(何れも年間契約)。費用対効果を考えると、Adobe DC/CCを契約した方がオトク!
Adobe Fill & Signアプリの使い方
手書き署名には、Acrobatだけで何とかするより、Adobe Fill & Signというモバイルアプリを使うのが便利です。ただ、残念ながらあまり使われていないのか、UIが高解像度版になっていないので、らくらくフォン的なデカさで表示されたりw、フィールドの並びが英語版のまま。うーむ… 🙁
- Adobe Fill & Signアプリをダウンロードして、Adobe IDでログインする。
- 必要な基本情報を入力する。プロファイルはオンラインに保存して同期するのが楽。
- 署名するファイルを選択する。ローカルやクラウド、カメラ撮影、メールなど、選択方法はいろいろ(JPEGなど画像ファイルでもOK)。
Adobe Fill&Signアプリ 基本プロファイルを設定 ファイルを選択 サンプルフォームのPDF
- ドキュメントのプレビューが表示される。ピンチで拡大可能。フィールドが設定されているところだけでなくそれ以外の場所でも、タップして、文字や記号を挿入できる。フィールド以外の任意の場所にも追加OK。文字はサイズが変えられるが、フォントの種類は選べない。
- 手書き署名したいフィールドは、そこをタップして[手書き署名]ボタンをタップする。
- [署名を作成]をタップする。
チェックボックスをタップ テキストや図形も自由に追加 署名の入力方法は2つ 署名を作成
- 署名の記入方法は「描画」「画像」「カメラ」の3つ。「描画」は、スマホの画面に直接描くものの、表現が今ひとつでペンの筆跡は再現できない。
- 「カメラ」で手書きした紙を撮影し、使う部分をトリミングする。コントラストや濃度は自動調整されるが、細かい画像の編集はできない。
- 編集したければ、グラフィックツールで処理して「画像」で読み込んで登録する。
署名を描画 手書きできなくはない カメラで撮影 画像を選択