スマホを機種変更する前に 移行できない・面倒なアプリを確認しておこう

年度末は、生活環境が大きく変わる時期。進学や就職、転勤に合わせて、スマートフォンの機種変更や通信会社の新規契約のタイミングでもあります。どんなデータや設定が引き継げなかったり、同期に苦労するか、予め知っておくのが安心です。

もう数ヶ月前の話ですが、私の場合、iPhone 12に機種変更した時に、スムーズに移行できない設定や、一時的または永久に使えなくなったサービスがありました。機種変更のタイミングでもない限り、そうそう気付くことがないので、移行前後の余裕を無視した機種変更やプラットフォーム変更って、簡単にはできないんですよね。

今は、通信各社のショップや家電量販店、ショッピングモールのキャリア関連コーナーも賑わっているはずです。以下で紹介する、アプリやサービスがそのまま他の人にも当てはまらないでしょうが、カテゴリーや種類をざっと眺めておくだけでも、注意すべきポイントがわかるはずです。

これがきっと役立って、泣いたりしなくて済む人

  • スマートフォンやタブレットの機種変更を考えている人
  • スマートフォンやタブレットユーザー全員!iOSもiPadOS、Androidも!
  • 情報システム部門や担当者がいない小規模ビジネスユーザー
  • デバイスの入れ替えに関するノウハウを社内または個人に溜めたい社会人
  • 家族などから、面倒な機種変更手続きに付き合わされたり、押しつけられる上に、金まで払わされそうな、辛い家庭人

移行できなかったが、再設定すればOK

ここからは、私の場合の実例をいくつか紹介します。アプリ自体は違っても、結構、皆さんあるあるだと思いますよ。

  • 西鉄バスナビ(交通):ユーザー管理機能がないため、よく使うバスルートの組み合わせや履歴は、すべて再入力(…というか、この1年ほど西鉄を使わなかった年も過去にない福岡市民)。春は新生活に合わせて、移動も変わるので、余裕を持って確認を。特に、この春のダイヤ改正で、コロナ禍で本数が減ったり、最終が前倒しされます。
  • DuckDuckGo(Webブラウザー):開いていたページは、再度、AirDrop経由で開いて保存。これもセキュリティーが売りのブラウザーなのでやむを得ません。
  • Ecosia(Webブラウザー):同上
  • Downcast(Podcast):購読する番組は自動同期されず、手動で再購読。番組ごとの再生スピード設定も無視される。購読中の番組も多かったので、ちょっと面倒でしたが、この機会に購読自体を整理しました。
  • Signal(メッセンジャー):デバイスの再登録が必要。これはセキュリティー上の制限なので当然。
  • Prey(セキュリティー用デバイストラッカー):デバイスの再登録が必要。これもセキュリティー上の制限なので当たり前。

移行はできたものの、方法が特殊だった

  • LINE(メッセンジャー):私は元々ほとんど使っていないので、過去ログは無視しました。ただ、人によってはこれが最も重要な人も。LINEに関するノウハウは沢山あるので、それに譲ります。
  • SkyPhone(通話):番号や相手先、ログを引き継ぐには、エクスポート→メール送信→受信してインポートという、特殊なステップを踏む必要あり。通信系は、アドレスブックが独自だったり、ログが引き継げない可能性もあります。
  • SleepCycle(睡眠分析):過去ログの同期は有料サービスのみだったので、一旦、お試しサブスクリプション契約して移行。健康管理やスポーツ記録、メディテーション、女性の月経周期管理などのアクティビティートラッカー系は、こういう制限があり得ます。

移行できなかったので、諦めてサヨウナラ

  • 旅かえる(ゲーム):Game Centerに対応していない上に、記録の移行にも対応していなかった… :'( 酷い…帰れないじゃん。ゲームで、ハイスコアや集めたアイテム、進んだステージを移せないのは致命的。これがネックになって、古い機種を手放せない人も出るはず。
  • その他、もうすでにApp Storeでのアプリ配信が終了してしまっていた、音楽やビデオ、ソーシャル系などいくつかのサービスあり。大半が、ほとんど使っていなかったので、削除しても恐らく影響なし 😛 ただ、運営会社が、ログイン情報を適切に処理したのかは気になる…