
Webサービスは、仕事やプライベートに関係なく、毎日お世話になっているものばかり。デスクトップアプリケーションやユーティリティー、モバイルアプリがあっても、敢えてWebブラウザーで利用しているサービスもいろいろあります。
これも、アプリケーションやユーティリティー同様に、コロナ禍で新しく使うようになったり、利用頻度が上下したり、使い方が変わったりしました。逆に、元々私がリモートのワークスタイルだったこともあって、ほとんど変わらなかったサービスもあります。そんなあれこれを10個まとめてご紹介します。
この1年でよく使ってきたWebサービス 10選
リストは、以下のような条件で整理しています。
- 各項目は、利用頻度や重要性の高い順ですが、数字は単なるナンバリングなのであまり気にせず。
- カテゴリー分けもざっくり。アプリケーションとしてすでに紹介しているSaaSもありますし、一番iPhoneで使っているWebサービスはiPhoneアプリとして紹介しています。
- [P]マークは有料版(買い取りやサブスクリプション)で利用しています。
1.1Password[P]:パスワード管理ユーティリティー
なかったら死んじゃう系サービスとして、コレ以外を1位にする日は、セキュリティー管理にパスワードが要らなくなった時でしょう。Appleがパスワード管理の新しいシステムを模索中との噂もずっとありますが、1PasswordはATOK同様に、私にとっての『秘伝のタレ』。無しだと、仕事に限らずデジタルライフそのものが立ちゆきません。ささやかな協力として、ローカライズプロジェクトにも参加し続けています。
同じパスワード管理サービスとして、オープンソースソフトウェアBitwardenは、取引先や学生、個人に紹介していますが、まだまだ1Passwordの方が数日の長はある感じ。特に、自分のメールアドレスやモバイル番号が漏洩していないか、半自動でチェックできるHave I Been Pwned(HIBP)との連携は安心材料です(HIBPはオープンソース財団に移行!)。
ただ、このメリットを享受できるということは、自分がリスクに晒されているということでもあり、デジタルライフはなかなか辛い日々ではあります :'(
2.Dropbox[P]:クラウドストレージ
1Password同様、常にONで、デフォルトのストレージにしています。途中、いろいろ問題はあったとはいえ、10年以上使い続けているサービスもなかなかありません。ハードディスクを時々アップグレードしてTime Machineを活用しながら、Dropbox Plusの3年分有料プランを買うのが、結果的に一番リーズナブルです。
ただ、最近、ブロックチェーン技術を使ったよりセキュアなクラウドストレージサービスInternxtが、かなり気になっています。問題は、サービスとしての継続性や冗長性なんですが、またそのうち記事にしましょう。
3.Feedly:RSSリーダー/はてな:ソーシャルブックマーク/Pocket:クリッピングサービス
この3つもすべて毎日使っています。使わない日なんてあり得ない!
使っているフローも相変わらずこんな感じです。まず、Feedlyで注目したいRSSフィードやキーワード、URLなどを設定し、RSSを購読します。MacならそのままFeedly、iPhoneならReederでフィードをチェック。タイトルと要約だけ見て、気になった情報には★マークを付けてキープしておきます。また、はてなアンテナで情報をチェックすることもあります。
そこに、はてなブックマークを併用しています。ユーザーが少なくなったとか、コメントが荒れているとか、問題は常々指摘され、最近もレコメンドのアルゴリズムがアップデートされたはてなブックマークですが、一応、人々のコメントも参考にしたりしなかったり。
また、TwitterやWebで知って後で閲覧したいリンクは、一旦Pocketにクリップします。必要ならPocketの中でタグを付けたり、はてなブックマークに登録してタグを付けします。
どれも、残しておく必要はない情報は、iPhoneからMacへAirDropで転送してブラウズしたり、その逆も。一度読んだらおしまい。時々、『アレどこにやったっけ?』とか『Pocketにクリップしたのにリンク切れ!』などがあるのは要注意。
4.DeepL:翻訳
最近お世話になっているのが、このディープラーニングを使った非常に高精度な翻訳サービス。人気のGoogle翻訳やみらい翻訳よりも自然で柔軟な印象です。テクノロジーの進化にはただただ驚き、デベロッパーに感謝するばかりです。日本語/英語で使う場合は、日/英、英/日で訳し戻したり、双方向チェックしてみています。Weblioとも併用。
5.Asana[P]:プロジェクト管理
最近、他のプロジェクト管理サービスを使っていないのは、単に私が他のサービスにメンバーとして招待されることが減り、メールだけのやり取りが多いからです。
Asanaはやっと、日本でも徐々にユーザーが増えている印象はありますが、日本マーケットへの対応が進んだのはごく最近の2019年ですからね。私は、日本語対応される前から、プロジェクト管理にずっとAsanaを使ってきて、ローカライズプロジェクトに参加したり、資料を自分で翻訳しては、取引先にプッシュしまくって鬱陶しがられていたほどです。
しばらくサボっていたアンバサダープログラムも、また覗いてみるつもりです。
6.Weblio[P]:英和/和英辞書
ニュースやブログ、ソーシャルメディアで出てきた知らない英単語や気になる慣用表現は、片っ端からWeblioに登録しています。Chrome機能拡張やモバイルアプリではなく、手動のデスクトップで主に使っています。
ただ、未だに不満は解消されないまま…。例えば、単語の意味に応じた例文が表示されなかったり、例文の質もいまいちだったり。サポートにリクエストは出しているんですが、ダラダラとサブスクリプションが続いているサービスの一つw
7.Krisp:ノイズキャンセラー
ビデオ会議とオンライン授業が増えたことで、このAIノイズキャンセリングサービスは利用頻度が確実にアップしました。仮想カメラユーティリティーと同様、こういう外部連携のツールを使えないために、WebブラウザーにSafariを選択できません。
近年、久しぶりにオーディオの入出力やマイクが気になっています。真剣に、コンテンツの制作・配信環境を充実させたい!
8.Miro:オンラインホワイトボード
Realtime Board時代から使っていますが、オンライン授業やセミナーの時、仕込み用というより本当にリアルタイムで使う機会が増えました。直感的な操作は、Adobe XDやFigmaみたいな操作感で、ビギナーでもすぐ慣れます。もちろん、複数メンバーでコラボできるのも、ビデオ会議時代のキラーツール。リアルのホワイトボードを買うぐらいならコレ使えと、ずっといい続けてます。
ただ、Miroでも使いやすい適度なタブレットデバイスが手元にないのが残念。iPadでなくていいので、Wacomの小さな液晶タブレットでもないか物色中です。オススメがあったら教えてください!
9.Jitsi Meet:ビデオ会議
前年からランクが下がりましたが、それは単に、ビデオ会議がさらに普及して、わざわざ私がホストする機会が減ったからに過ぎません。私がホストの場合は、引き続きJitsi Meetを使っています。セキュアでオープンソースベース。使い方もシンプルです。
相手がホストの場合は、Microsoft TeamsやGoogle Meetがほとんどです。特にGoogle Meetは、オンライン授業で使う機会が増えました。オーディオだけで、Skypeを使うこともあります。
ちなみにZoomは、Webブラウザーで仕方なく使用することも。ただ、相手がアプリありきの配信をするイベントも多くて閉口しています :'(
10.Splashtop[P]:リモートデスクトップ
これがランクダウンした理由も単に、リモートワークが世間的に増えた一方、私がリモートで管理しなければならないデバイスが減ったためです。
Splashtopは、離れた場所にあるMacやWindowsをリモート操作するためのツールとして、そこそこ長い年月使い続けています。設定がシンプルなのにセキュア、高速で操作もスムーズで、ホスト(操作される側)デバイスはMacまたはWindowsで、ゲスト(操作する側)デバイスはMac/iPhone/Windows/Androidが使えるのが楽。
私のワークスタイルは、あまり変わっていない一方、周囲の環境が変わりました。多分、そろそろ次のリモートのニーズに変わるはずです。
去年、ランクインしていたThingsも引き続き結構な頻度で使っていますし、Notionにしても取り上げようか迷いました。Webサービスは、一旦、これを使うと決めたら、そうそう理由や条件が変わらない限り、簡単には乗り替えられません。環境整備や最適化、学習コストが無視できませんから。
ただ、変化が激しいので、便利で効果的なサービスを知るアンテナは引き続き張っておきたいところです。他に『このサービスは注目かも!』というのがあったら、ぜひコメントやソーシャルネットワークで教えてください 😀